今日の国内市況(1月4日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相は 以下の通り。

●日本株5連騰、円安と米「財政の崖」回避で-時価総額300兆円回復

大発会の東京株式相場は5連騰、東証1部の時価総額は1年10カ月 ぶりに300兆円を回復した。米国で税・財政問題が一定の前進を見せた ほか、ドル・円相場が2年5カ月ぶりの円安水準に振れたことを好感 し、ゴム製品や輸送用機器など輸出関連、保険や証券など金融株中心に 買われ、東証1部33業種は全て高い。

TOPIXの終値は昨年の大納会比28.71ポイント(3.3%)高 の888.51、日経平均株価は同292円93銭(2.8%)高の1万688円11銭。 日経平均は、大発会としては2002年(3.1%)以来の上昇率となった。

しんきんアセットマネジメント投信の山下智巳主任ファンドマネジ ャーは、主要国・地域の中央銀行が金融緩和を続ける一方、景気は底打 ちの兆しを見せ、「投資家としては株を買いやすい環境にある」と指 摘。円安を受けて国内企業の業績改善期待は高まっており、「新政権期 待に支えられた相場から、業績改善を買う相場に移行しつつある」との 認識を示した。

●債券下落、円安・株高や入札控え売り-長期金利4カ月ぶり高水準

債券相場は下落。円安・株高への警戒感や来週に国債入札を控えて 売りが優勢となった。先物中心限月は一時7カ月ぶり安値を付け、長期 金利は約4カ月ぶり水準に上昇した。

パインブリッジ・インベストメンツ運用本部の松川忠債券運用部長 は「米10年金利が1.85%を上回ってレンジを抜けてきたように見える。 円安・株高が続く中で米雇用統計の発表を控えて動きづらく、押し目買 いも入るが売りの方が優勢だ。10年債と30年債の入札を控えて買い急ぐ 向きもいない」と話した。米金利上昇に伴って円安が想定以上に進む可 能性もあるとの見方も示した。

東京先物市場で中心限月の3月物は、前営業日の2012年12月28日終 値に比べて40銭安の143円25銭で開始。直後に143円20銭と、中心限月の 日中取引ベースで昨年5月28日以来の安値を記録した。その後は下げ幅 をやや縮め、午後は143円30銭台後半を中心にもみ合いとなり、結局 は33銭安の143円32銭で引けた。

●ドル、円に対して約2年5カ月ぶり高値-米金利高や雇用改善期待で

東京外国為替市場では、ドル・円相場が約2年5カ月ぶりの高値を 更新した。米国の「財政の崖」懸念が後退する中、雇用統計への期待感 や金融当局による国債購入の早期終了観測を背景とした金利上昇がドル 買い要因となった。

1ドル=87円台前半で日本時間朝の取引を迎えたドル・円相場は買 い優勢の展開が続き、正午過ぎには一時87円83銭と、2010年7月28日以 来の高値を付けた。その後も高水準を維持し、午後3時25分現在は87 円74銭付近で推移。ドルが上昇して今週の取引を終えた場合、週間ベー スで1989年2月以来の8連騰となる。

JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部の棚瀬順哉チーフFX ストラテジストは、財政の崖転落による米景気の大幅な後退が避けられ たことで、長期金利が上昇していたところに、連邦公開市場委員会 (FOMC)議事録の内容が金利の一段高につながり、ドル高主導の流 れに変わってきたと指摘。目先は米金利動向を見極める上で雇用統計が 注目材料になると言い、「強い結果になって一段と金利が上昇すれば、 ドルが88円台に乗せる展開も十分にあり得る」とみる。

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