米国株(3日):下落、FOMCが年内の資産購入終了を考慮

3日の米国株は下落。昨年12月11 -12日開催時の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で金融当局 が債券購入を2013年中に終わらせる可能性があることが示され、売り材 料となった。

医療保険のユナイテッドヘルス・グループは4.7%下落。ドイツ銀 行が同社の株式投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げたこと が嫌気された。小売りチェーンのロス・ストアーズとTJXはいずれも 上昇。12月の既存店売上高がアナリスト予想を上回った。

S&P500種株価指数は0.2%安の1459.37。ダウ工業株30種平均 は0.2%下げて13391.36ドル。

ボストン・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、ジェーム ズ・ガウル氏は、「金融当局が資金供給を終了しつつあるとの懸念は明 らかに市場にある程度の不安を与えた可能性がある」と述べ、「これま で考えてきたことが売り材料となった。つまり、今までは金融当局によ る資金供給に支えられた上げだったということだ。金融資産インフレを 引き起こそうと当局が供給してきた流動性が相場を押し上げていた」と 続けた。

金融当局は2008年12月以降、政策金利をゼロ付近で据え置き、3度 にわたる量的緩和で景気浮揚を目指している。

FOMC議事録

FOMC議事録では、資産購入を続ける期間をめぐり参加者の間で 意見が分かれたことが示された。予想を示した参加者を見ると、13年半 ばごろに終了するのが適切と指摘した参加者と、年央以降も続けるべき だとした参加者の割合は「ほぼ半々」だった。

議会は早ければ2月中旬に16兆4000億ドルの債務上限引き上げを承 認する必要があるとみられている。共和党はこの案件を利用して、メデ ィケア(高齢者向け医療保険制度)といった社会保障制度の縮小受け入 れを大統領に迫る考えだ。

米格付け会社ムーディーズ ・インベスターズ・サービスは2日公 表した資料で米議会で成立した財政合意は同国の格下げ回避に十分な赤 字削減にはつながらないと指摘した。同社は米国の格付けを最上位の 「AAA」に設定する一方、見通しについては「ネガティブ(弱含 み)」としている。

ADPの民間雇用統計

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが 発表した給与名簿に基づく集計調査によると、昨年12月の民間部門の雇 用者数は前月比で21万5000人増加した。ブルームバーグがまとめたエコ ノミストの予想中央値は14万人の増加だった。この統計内容を好感して 株式は一時上昇していた場面もあった。

また先週の米新規失業保険申請件数は市場予想を上回った。労働省 が4日発表する昨年12月の雇用統計では15万人の雇用増が見込まれてい る。前月は14万6000人増加。12月の失業率は前月と同じ7.7%が予想さ れている。

ウェスタン・アセット・マネジメントのクリストファー・オーンド ルフ氏は、「この日は前日の財政合意と翌日の雇用統計の間に挟まれた 興味深い日だ」と述べ、「投資家はまだ前日のニュースと、今後2カ月 間は続く債務上限引き上げ交渉の結果とその影響を見極めようとしてお り、さらにあす発表の雇用統計に注目している」と続けた。

バイオジェン

バイオテクノロジー企業バイオジェン・アイデックは下落。治験薬 の臨床試験で効果が出なかったことが嫌気された。

ロスとTJXはそれぞれ8%と3.3%上昇した。リテール・メトリ クスのリポートによると、小売り20社以上の12月の既存店売上高 は4.8%増、予想では3.4%増だった。

自動車株は上昇。S&P500種グループ別24指数の中で最も上げ た。フォード・モーターは2%、ゼネラル・モーターズ(GM) は2.4%の値上がり。12月の米自動車販売が好調だったことが好感され た。

原題:U.S. Stocks Fall as Fed Sees Bond Purchases Ending This Year(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh.

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