ムーディーズ:米国は格下げ回避にさらなる赤字削減が必要

米議会で成立した財政合意は同国の 格下げ回避に十分な赤字削減にはつながらないと、米格付け会社ムーデ ィーズ ・インベスターズ・サービスが2日公表した資料で指摘した。

米政府債務の対国内総生産(GDP)比率は2014年に80%でピーク に達し、2010年代の残りの期間は同水準にとどまる公算が大きいとムー ディーズは予想した。同社は米国の格付けを最上位の「AAA」に設定 する一方、見通しについては「ネガティブ(弱含み)」としている。

しかし、ムーディーズは「このレベルで安定すると米政府は将来の 社会保障支出や想定外のショックへの対応力が落ちることになる」と指 摘、「中期的に債務増加ペースを抑える措置がさらに必要になろう」と している。

一方、昨年8月5日に米格付けを1段階引き下げて「AAプラス」 とし、見通しも「ネガティブ」としたスタンダード・アンド・プアーズ (S&P)は2日、「妥協がわれわれの格付け見通しを変えるものでは ない」とした。

ただ、S&Pは米国が今後1年間に再度リセッション(景気後退) に陥る可能性は、財政合意前の15-20%から約10-15%に低下したとの 見方を示した。

原題:U.S. Needs Lower Deficits to Avoid Downgrade, Moody’s Says (3)(抜粋)

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