米大統領のベイナー下院議長への警告、財政協議打開に道開く

富裕層の増税に反対するのはやめ よ。さもなければ、大統領としての2期目の間、世界的なリセッション (景気後退)の要因を作ったと共和党を非難する--。オバマ米大統領 は12月13日のホワイトハウスでの会合で、ベイナー米下院議長(共和、 オハイオ州)にこう警告した。

その翌日、ベイナー議長は大統領に電話し、年収100万ドル (約8700万円)超の世帯への増税にオープンだと伝えた。

共和党指導者が増税に同意したのは1990年以来初めてのことだっ た。これが、年明けに6000億ドル強の減税失効と歳出削減が重なる「財 政の崖」からの転落回避に向けた協議の突破口を開いた。

大統領とベイナー議長は財政協議で立場に隔たりがあったものの、 増税について同議長が譲歩したことは最終的に、議会で1月1日に可決 された法案をバイデン副大統領とマコネル共和党上院院内総務が土壇場 で取りまとめたことにつながった。

もっとも最終的に合意する前に、ベイナー議長は自力での事態打開 を図ろうとしたが、成功しなかった。年収100万ドル超の世帯に増税す る「プランB」(第2案)を提案し、可決に向け党内の説得を試みた が、失敗に終わった。

オバマ大統領とベイナー議長が合意できなかったことで、焦点は上 院に移った。マコネル院内総務とバイデン副大統領が大晦日にプランを まとめ、その翌日に上下両院が可決した。減税失効が始まる時刻の数時 間前のことだ。ブッシュ政権で導入された減税を、夫婦で年収45万ドル 未満の世帯に関して恒久化することが決まった。

原題:Obama’s Warning to Boehner Set Congress on Road to Budget Plan(抜粋)

--取材協力:Julie Hirschfeld Davis、Julianna Goldman、Margaret Talev.

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