NY外為:ドルが対ユーロで上昇-債務上限めぐる協議を懸念

ニューヨーク外国為替市場ではドル がユーロに対し3週間ぶり高値に上昇。債務上限の引き上げ合意に向け た米議会の協議は順調には進まないとの観測から、安全資産としての需 要が高まった。

円とドルは主要通貨の大半に対して値上がり。米連邦準備制度理事 会(FRB)が3日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12 月11-12日開催)の議事録によれば、金融当局は毎月850億ドルの債券 購入を2013年中に終わらせる可能性がある。ブラジル・レアルは主要16 通貨全てに対して上昇。中央銀行がレアルの一段の上昇を容認するとの 観測が背景にある。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「FOMC議事録に反 応しドルは上昇した。初めて緩和策の一部を縮小させる考えを検討した ことが示された」とし、「FOMCの低金利政策はこれまで、ドル安の 主な要因となってきた」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルはユーロに対し前日比1%高 の1ユーロ=1.3049ドル。一時1.3047ドルと、12月13日以来の高値を付 けた。円は対ユーロで1.2%上げて1ユーロ=113円84銭。対ドルで は0.1%上昇の1ドル=87円24銭。一時87円36銭と、2010年7月以来の 円安・ドル高水準となった。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は80.443.一時0.8%高の80.463を付けた。

FOMC議事録

FOMC議事録では、現行の資産購入を続ける期間をめぐり参加者 の間で意見が分かれたことが示された。これも手掛かりにドルはユーロ に対する上げを拡大した。

連邦債務は12月末に現行の法定上限である16兆4000億ドルに達して おり、政府運営費の調達方法が2月か3月には尽きるとの懸念が広がっ ている。こうした中、円とドルは主要通貨の大半に対して値上がりし た。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の シニア外為ストラテジスト、ポール・ロブソン氏(ロンドン在勤)は 「今年最初の数カ月間はずっと、財政政策と金融政策が投資家の一番の 関心事になるだろう」と述べた。

同氏はドルが年末までに1ユーロ=1.19ドルに上昇するとの予想を 示した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の中央値は1.27ド ル。

ボラティリティ

主要7カ国(G7)通貨の3カ月物オプションのインプライド・ボ ラティリティ(IV、予想変動率)を示すJPモルガン・チェースの指 数は2日連続で低下し、一時7.54と12月21日以来の低水準を付けた。

ブラジル・レアルは一時0.6%高の1ドル=2.0334レアル。インフ レ抑制のためブラジル中銀がレアルの一段の上昇を容認するとの見方が 広がった。その後は上げ幅を縮め、2.0457レアルとなっている。レアル は2012年に9%下落した。

原題:Dollar Gains on Debt-Ceiling Speculation, Fed-Purchase Outlook(抜粋)

--取材協力:Wes Goodman、Masaki Kondo、David Goodman.

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