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国際帝石:過去最大級の融資契約-豪イクシスLNG事業向け

国際石油開発帝石は18日、同社や仏 トタルが手掛ける豪イクシスLNG事業向けに、総額200億ドル(1 兆6784億円)のプロジェクト・ファイナンス契約を締結したと発表し た。同社によると、国際金融市場で組成されたプロジェクト・ファイナ ンスでは過去最大級となる。

200億ドルのうち、50億ドルを融資して今回の契約で最大の貸し手 となる国際協力銀行(JBIC)など国内外の輸出信用機関8行が計58 億ドルを融資する。中でも日本政府は、日本企業が操業主体として主導 する初の大型LNG案件を全面的に支援するため、国際協力銀の直接融 資のほかに、日本貿易保険としても最大規模となる27億5000万ドルの貸 付保険をつける。

さらに、民間の金融機関24行が計102億ドルを融資。邦銀ではみず ほコーポレート銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、三井住友信 託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、新生銀行の7行が参加 しており、JBICと合わせて全体の50%強が国内金融機関からの調達 になるという。

このほか、国際帝石やトタル、東京ガスなど事業に出資している企 業が出資比率に応じて計40億ドルを融資する。

イクシスLNG事業の総投資額は340億ドル。投資額の約60%を融 資で調達することになる。都内で会見した村山昌博取締役は、残り40% 程度(140億ドル)の資金についても、「ほぼ調達のめどがたった。自 己資金部分については、2年前の増資で得た資金を使わせていただく」 と話した。同社は2010年、公募増資で5200億円を調達している。

村山氏は、融資契約の詳細についてはコメントを差し控えたものの 「これだけのボリュームをこの環境下で集めたということを考えると、 非常に合理的な金利水準で収まった」述べ、「結果には大変満足してい る」と語った。

融資申し込みに殺到

事情に詳しい複数の関係者によると、欧州債務危機の影響で欧州系 の金融機関がプロジェクト・融資に対し消極的な姿勢を示す一方で、今 回の案件は国際帝石の信用力の高さや事業の安定性が評価され、各国の 金融機関が融資の申し込みに殺到。原発事故以降、エネルギー調達多様 化を積極化する日本政府の後押しもあり、豪州の他のLNGプロジェク トに比べて低金利で融資がまとまった。

イクシスLNG事業は、国際帝石が66%の権益を持ち、オペレータ ー(事業主体)を務める日の丸プロジェクト。年間のLNG生産量 は840万トンと、原発事故以降に急増した11年度の輸入量(8318万ト ン)の約1割をまかなうことが可能な事業だ。トタルが30%を出資する ほか、東京ガスや大阪ガス、中部電力なども権益を保有している。国際 帝石によると、10月末現在の作業進捗率は約9%で、16年12月末までに 生産を開始する予定だ。

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