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Wii U:18日に米で発売、予約は好調-来春以降も続くか

任天堂は新据え置きゲーム機「Wi i(ウィー)U」を米国で18日に発売する。予約は好調で当初は品切れ になりそうだが、市場では2006年発売の前機種「Wii」がもたらした ほどの利益は期待薄との見方が多い。日本発売は12月8日で、希望小売 価格は2万6250円から。

岩田聡社長は10月のアナリスト説明会で、米ゲーム専門店最大手 「ゲームショップ」では、発売当日の予約枠から漏れた25万人が入荷待 ち状態だとして、初速への自信を見せた。任天堂による来年3月末まで の世界販売計画は550万台だが、米調査会社IHSスクリーンダイジェ ストは、うち350万台が年末までに売れると予想している。

「U」はコントローラーに6.2型のタッチパネルを搭載し、テレビ 画面と連動可能。昨年2月発売の携帯機「3DS」の販売が対応ソフト 不足で同4月から失速し、前期(12年3月期)で初の赤字に転落した教 訓から、「スーパーマリオブラザーズ」の新作など人気ソフトも同時に 投入する。

Wiiはテニスゲームであればコントローラーをラケット感覚で振 り回せる斬新さや、健康管理ソフトなどを武器に、発売後の約4カ月 で584万台を販売、08年3月期に1861万台を売り上げ、営業利益4872億 円の原動力となった。翌09年3月期の営業益は5553億円。07年末に同社 株価は主要市場の大証で7万3200円の高値を記録した。前期の営業損益 は373億円の赤字で、15日の株価終値は1万400円。

米ウェドブッシュ証券のアナリスト、マイケル・パッチャー氏は発 売から半年程度は品薄が続く可能性があるが、その後の年間販売台数 が1000万台を大きく超える水準になるとは考えにくいと指摘。「U」が 成功したとしても、収益面で携帯機の不振を埋め合わせるほどではない と分析している。

「Wii並み」予測も

TIWの岡敬アナリストは、来期の「U」の販売数を1600万台と予 想。しかし、Wiiのヒット時にはスマートフォン(多機能携帯電話、 スマホ)やタブレット端末向けの安価なゲームが浸透していなかった点 を踏まえ「任天堂らしい営業利益4000億円は難しい」と述べている。

一方、エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「Wii並みに売 れる」との見通しを示す。任天堂がソフト提供を自社の専用機向けに限 る戦略を堅持し「スマホでマリオはできない」ことが理由。同氏は来 期1500万台、15年3月期も2300万台を売り上げると予測している。

「U」は、経営再建中の半導体メーカー、ルネサスエレクトロニク スとも関係している。同社は第2四半期(7-9月)に主力製品のシス テムLSI(高密度集積回路)売上高を前四半期比6割増やしたが、主 因は「アミューズメント向け」が伸びたため。

JPモルガン証券の和泉美治アナリストは、このアミューズメント 向けシステムLSIは「U」の中核部品だと指摘。来期以降のUの販売 動向の「ルネサスへの影響は大きい」と述べている。

--取材協力:藤村奈央子、Cliff Edwards. Editors: 駅義則, 小坂紀彦

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