人類の二酸化炭素(CO2)排出が 気温上昇を招き氷河期の到来を遅らせる可能性があるとの研究結果をス ウェーデンのヨーテボリ大学が発表した。

同大のラース・フランツェン教授(自然地理学)は8日、ウェブサ イト上に「われわれはおそらく新しい氷河期に入りつつある。しかし、 CO2の影響でそれに気付いていない」との文書を掲載した。

フランツェン教授ら4人の研究者は間氷期にスウェーデンがどの程 度、泥炭地に覆われるか算定した。泥炭地は大気からCO2を吸収す る。研究によると、スウェーデンの泥炭地の潜在的なCO2吸収量は6 -10倍に増え、理論的には気温を低下させる。

森林伐採や農地の拡大、初期の産業革命によって、16-18世紀の 「小氷河期」は止まり、進行が遅くなるか、冷温化が逆転している可能 性があるという。

フランツェン教授は「人類の多様な活動によって高水準のCO2が 維持され間氷期が長くなることにつながったのだろう。人類の活動の影 響がないと氷河期への移行は続いていたかもしれない」と述べた。

ヨーテボリ大によると、過去300万年に少なくとも30の氷河期があ った。初期の間氷期には化石燃料による排出がなかったために泥炭地が CO2を吸収し氷河期の条件が整う主因となった可能性が高い」と述べ た。

原題:Human Carbon Emissions Seen by Researchers Holding Back Ice Age(抜粋)

淡路毅 +81-3-3201-2107 tawaji@bloomberg.net

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