ソーシャル・ネットワーク・サービ ス(SNS)最大手の米フェイスブックの7-9月(第3四半期)決算 は、売上高がアナリスト予想を上回った。携帯端末ユーザーに広告を送 る新たなツールを法人顧客に採用させたことが寄与した。

23日の発表資料によると、7-9月期の売上高は32%増の12億6000 万ドル(約1000億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均 は12億3000万ドルだった。一部項目を除いた1株利益は市場予想を1セ ント上回った。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は携帯端末向け 広告収入の拡大策を推進している。企業が携帯端末利用者の関心を引き 付けるのを支援するツールに投資を強化し、スマートフォン(多機能携 帯電話)とタブレット端末向けに3月以降7種類の広告機能を導入。広 告収入の14%を携帯端末分野で計上した。

マッコーリー・セキュリティーズUSAのアナリスト、ベンジャミ ン・シャクター氏は「デスクトップからモバイルへのシフトでも、フェ イスブックは対応できることを示している」と述べた。

一部費用を除いた1株利益は12セントで、市場予想は11セントだっ た。純損益は5900万ドル(1株当たり2セント)の赤字だった。

「現実の進歩」

フェイスブックの株価は23日の米株式市場時間外取引で上昇。通常 取引終値は前日比0.9%高の19.50ドル。5月の新規株式公開(IPO) 以降では49%値下がりしている。インターネット企業としては過去最大 のIPOを実施したフェイスブックは、携帯端末ユーザー関連で収益を 早期に増やせないと懸念され、時価総額はその後400億ドル強減少して いる。

フェイスブックの会員10億人強のうち携帯端末からサービスにアク セスしている人は全体の約60%と、1年前の約47%から増加した。同社 はモバイル広告収入の獲得を目指し、3月以降さまざまなツールを導入 している。

シェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)はインタビュー で、「われわれは収益化に向けた投資を増やしながら、携帯端末に一段 と注力していると述べてきた。第3四半期決算では両方の面で現実の進 歩が見えた」と語った。

ただ、Eマーケターによれば、参入1年目のフェイスブックは2012 年の米モバイル広告市場のシェアがわずか2.8%と見込まれ、6位にと どまる公算が大きい。首位はグーグルで昨年の52%から55%にシェアを 伸ばす見通し。

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