米アップルが顧客に謝罪-アイフォーン「誤表示」地図ソフト

米アップルが先週発表したスマート フォン(多機能携帯端末)「iPhone(アイフォーン)」向けの新 しい地図ソフトウエアで、誤った場所が表示されるなどの欠陥に多数の 苦情が寄せられていた問題について、ティム・クック最高経営責任者 (CEO)が謝罪した。

クックCEOは28日、「お客様に不愉快な思いをさせたことを当社 は大変申し訳なく思っている。地図を改善するためにできる限りを尽く している」とする顧客宛ての書簡をウェブサイトに掲載した。

アップルは米グーグルの地図機能に対抗する自前のナビゲーション 機能として、今回の地図ソフトウエアを強くアピールしていた。同地図 ソフトは最新基本ソフト「iOS6」に組み込まれており、アイフォー ンのほかにもタブレット端末「iPad(アイパッド)」や携帯メディ アプレーヤー「iPod・Touch(アイポッド・タッチ)」でもi OS6をダウンロードすれば同地図ソフトがついてくる。アイフォーン の最新モデル「5」には同地図ソフトが標準搭載されている。

クックCEOは地図機能の改善に取り組む間、ユーザーに米マイク ロソフトのビングやマップクエストといった他社の地図アプリケーショ ンをアップストアからダウンロードすることができると語った。またブ ラウザーを使ってグーグルの地図機能を利用することも可能だと付け加 えた。

パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・マンスター氏は地図 機能の欠陥でアイフォーン5の販売が落ち込むことはないだろうとみて いる。同氏は28日付調査リポートで、「消費者のアイフォーン人気は依 然高い」と述べ、「地図機能の欠陥で利用者のアイフォーン離れが起き ているわけではない」と続けた。

グーグルとの競争

アップルとグーグルの競争は地図だけにとどまらない。アップル は2007年にアイフォーンを発売して以降、標準搭載してきたグーグル傘 下の動画サイト「ユーチューブ」のアプリケーションをアイフォーン5 では落とした。

米ペンシルベニア大ウォートン校のバーバラ・カーン教授(マーケ ティング学)は、アップルは準備が整う前に地図アプリケーションを発 表し、戦略的なリスクを冒したと指摘する。同教授はブルームバーグの インタビューで、「地図は非常に重要なグーグルのブランドだ」と述 べ、「アップルは競合他社のブランドを自社のあらゆる携帯電話に搭載 することを望んでいない」と続けた。

原題:Apple CEO Cook ‘Extremely Sorry’ for IPhone Maps Frustration (3) (抜粋)

--取材協力:Adam Satariano.

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