ソニー:オリンパスに500億円、11.5%を出資-内視鏡の新会社も

ソニーはオリンパスに500億円を 出資して議決権ベースで11.5%の株式を保有する筆頭株主となり、役 員1人を派遣する。合わせて12月に、高解像度で診察ができる外科用 の内視鏡を開発する共同出資会社を、ソニー主導で設立する。

発表資料によると、出資はオリンパスによる増資2件を引き受けて 実施し、払い込みは10月23日と、同日から来年2月28日までの2段 階。引き受け価格は1454円。28日のオリンパス株価終値は1520円。 提携の詳細は平井一夫ソニー社長と笹宏行オリンパス社長が10月1日 に会見し、説明する。

共同出資会社の資本金は当初5000万円で、出資構成はソニー51%、 オリンパス49%の予定。社長はソニーが指名する。2020年までに3300 億円に拡大すると予想している外科用内視鏡と関連事業を合わせた市場 で、20%超のシェア獲得を目指す。

カメラなど映像事業での提携では、ソニーが撮像半導体(イメージ センサー)、オリンパスはレンズや鏡枠の提供を検討する。ソニーは4 月に発表した中期経営計画で、暗い場所での認識など独自技術を持つイ メージセンサーを活用し医療機器事業に注力する方針を表明していた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小宮知希アナリストは、提 携でソニーが医療事業の販路を確保したとして「投資家から見ても具体 的な一歩」と評価。オリンパスについては、デジタルカメラ事業で「ど ういうシナジーが得られるか注目している」と述べている。

オリンパスは旧経営陣による粉飾決算に伴う決算訂正で、6月末の 自己資本比率が2.2%に低下。同比率の10%程度への回復に向け、テル モや富士フイルムホールディングスとも交渉していた。オリンパス広報 の藤原康俊氏はソニーとの提携で同比率がどの程度改善するかについて 「正確な数値の算定は現時点では難しい」としている。

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