ソニー、オリンパス:資本提携きょう議決-内視鏡の新会社も

ソニーとオリンパスは28日、両社 の取締役会で資本・業務提携を議決し、発表する見通しだ。ソニーがオ リンパスに約10%を出資して筆頭株主になる。関係者2人がブルーム バーグ・ニュースの取材に語った。

関係者によると、ソニーはオリンパスの約500億円の第三者割当増 資を引き受けて役員1人を派遣。さらに内視鏡の開発関連の共同出資会 社も設立する。

旧経営陣による粉飾決算に伴う決算訂正により、オリンパスの自己 資本比率は6月末で2.2%まで低下。資本充実に向けてソニーのほか、 テルモや富士フイルムホールディングスとも提携交渉をしていた。ソニ ーは4月に発表した中期経営計画で、内視鏡などの医療機器ビジネスを 拡大する方針を打ち出していた。

バークレイズ証券の藤森裕司アナリストは、2社が提携すれば 「ソニーのイメージセンサー(撮像半導体)をオリンパスの内視鏡で使 うことができる」としながらも、医療機器の実用化には認可が必要とも 指摘。「すぐに効果を出すのは難しい」と分析している。

ソニー広報のジョージ・ボイド氏は報道へのコメントを避けた。 オリンパス広報の藤原康俊氏は「当社が発表したものでなく、現時点で の決定事項は何もない」と述べている。午後零時36分現在の株価はオ リンパスが前日比2.3%高の1529円で、ソニーは同0.2%安の927円。

オリンパスが6月に発表した経営計画では前期(2012年3月期) に355億円だった営業利益を、17年3月期に1300億円に増やす方針。 効率化のため14年3月期までにグループ人員の約7%に当たる従業員 2700人を削減する。粉飾決算事件を受けて4月に経営陣を刷新し、内 視鏡事業に携わって来た笹宏行氏が社長に昇格していた。

一方、ソニーも4月に就任した平井一夫社長が、テレビ事業が価格 競争などで苦戦していることを背景に、医療分野への注力姿勢を表明。 独自技術を持ち半導体事業の柱となっているイメージセンサーを、収益 拡大に活用する方針を打ち出していた。

--取材協力:小笹俊一、Kanoko Matsuyama.

Editors: 上野英治郎, 駅 義則, 谷合謙三

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