今日の国内市況(9月28日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株反落、景気や業績懸念で自動車、海運など幅広く下げ-内需も

東京株式相場は反落。8月の日本の鉱工業生産指数が低下するなど 景気、企業業績に対する不透明感が根強い上、中国の景気減速や日中関 係悪化の影響も懸念された。業績不安からホンダなど輸送用機器、海運 株の下げが目立ち、金融など内需関連株も安い。

TOPIXの終値は前日比8.17ポイント(1.1%)安の737.42、日 経平均株価は79円71銭(0.9%)安の8870円16銭。両指数とも午後の取 引で下げ幅を広げた。

三井住友アセットマネジメントの金本直樹シニアファンドマネジャ ーは、「政策サポート効果が出尽くす中で、実体悪の方に目が行き始め ている」と指摘。対中関係改善の糸口が見えず、自動車などの足元業績 に影響が出始めている上、今後は中国が景気対策に動いても、日本企業 だけ恩恵を受けられない可能性があると言う。「日本の企業業績は、10 -12月期まで下方修正が続く懸念がある」と金本氏は話した。

●債券は上昇、景気懸念や株価反落で-長期金利は1カ月半ぶり低水準

債券相場は上昇。8月の鉱工業生産指数が予想を下回る低下とな り、景気懸念が強まったことを受けて、国内株価が反落し、先物や中長 期債などで買いが優勢となった。長期金利は1カ月半ぶりの低水準を付 けた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は 「日銀がいろいろと政策を打ち出していることや円高傾向などもあり、 先物や5年債には買いが優勢となっている。8月の鉱工業生産は極めて 弱い数字で、過去数カ月に生産は悪化している。景気後退も見えてきた 感じ」と述べた。

東京先物市場で中心限月12月物は、前日比5銭高の144円15銭で始 まった後いったん売りが優勢となり、1銭安の144円09銭まで下げた。 しかしその後は、徐々に買いが優勢となり、一時は11銭高の144円21銭 まで上昇した。結局、9銭高の144円19銭で引けた。

●ユーロ上昇、スペイン懸念が緩和-ドルは一時77円台前半に下落

東京外国為替市場では、ユーロが上昇。欧州ではスペインによる財 政緊縮策の発表を受けて同国の国債利回りが低下しており、安心感から ユーロ買いが進みやすくなっている。

ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ=1.2942ドルと、3営業日ぶりの 水準まで上昇。午後の取引にかけて1.29ドル台前半で底堅く推移し、午 後3時35分現在は1.2932ドル付近で取引されている。ユーロ・円相場は 1ユーロ=100円10銭まで下げた後、100円35銭まで値を戻し、同時刻現 在は100円23銭付近で推移している。

IGマーケッツ証券の為替担当アナリスト、石川順一氏は、スペイ ンの予算案提出によって「一時的にスペインリスクが後退しつつある」 と指摘。スペインの10年債利回りが6%を下回っており、欧米市場にか けては引き続き、金利動向を見ていく必要があるとしている。

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