9月の為替介入額はゼロ、米量的緩和の再開で円高進行も見送り継続

政府・日本銀行による9月の為替 市場介入額はゼロ円だった。財務省が28日夜に発表した8月30日から 今月26日までの「外国為替平衡操作の実施状況」で分かった。野田佳 彦内閣は昨年11月5日以降、円売り介入を実施しておらず、円相場は 今月に入り対ドルで約7カ月ぶりの高値を付ける場面もあったが、介入 は見送られた。

円相場は13日、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和 策第3弾(QE3)の導入を受け、対ドルで1ドル=77円13銭と2月 9日以来の高値を記録。日本銀行が追加緩和した19日には約1カ月ぶ りの水準となる79円22銭まで下げたが、26日には77円59銭に反発 した。

民主党の次期幹事長代行への就任が決まっている安住淳財務相は 25日の記者会見で円高進行をけん制。来週初めの野田内閣改造に向け て政策対応の空白が生じるとの見方について「大いなる誤解だ。最後の 1分1秒まで、やる時には徹底的にやる」と述べた。

一方、円はユーロに対しては17日に1ユーロ=103円86銭と5月 9日以来の安値を記録。7月24日に付けた2000年11月以来の高値1 ユーロ=94円12銭から10%余り上昇した。欧州中央銀行(ECB)が 6日にユーロ圏の重債務国の国債購入プログラムを導入したことで、債 務危機の深刻化懸念が一服した。

政府・日銀は昨年、東日本大震災からの復興途上における過度な円 高進行が景気低迷やデフレ脱却の遅れ、生産拠点の海外流出を招きかね ないと見て14兆2970億円の円売り介入を実施した。通年では03、04 年に次ぐ過去3番目の規模。円が対ドルで戦後最高値を記録した10月 31日は8兆722億円で、単日、月間とも過去最大を更新した。

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