米国株:下落、S&P500種は週間ベースで6月以来の大幅安

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28日の米国株式相場は下落。S& P500種株価指数は週間ベースで6月以来最大の下げを記録した。経済 統計の内容が投資家の失望を誘った。

スペインが実施した銀行のストレステストで資本不足額は計593億 ユーロと、前回の結果を下回ったことが好感され、米国株は下げ渋っ た。外食産業最大手のマクドナルドは下落。ジャニー・モンゴメリー・ スコットが同社株の投資判断を引き下げたのが手掛かりだった。スポー ツ用品最大手のナイキも安い。今年9月から来年1月分の受注が予想を 下回ったことが嫌気された。

S&P500種株価指数は0.5%安の1440.67。一時は0.8%安まで下げ た。週間ベースでは1.3%下落した。ダウ工業株30種平均は48.84ドル (0.4%)下げて13437.13ドルだった。

シマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)の上 級投資責任者、トム・ワース氏は「経済統計は成長失速と整合的だ」と 述べ、「失望する内容だ。成長の加速を期待していた。欧州に関しては 常に不安感が伴う。前にも見たことのある情景だ」と続けた。

朝方発表された米シカゴ地区の製造業景況指数で縮小が示されたほ か、8月の個人消費支出の伸び悩みが手掛かりとなり株が売られた。一 方、9月の米消費者マインド指数は前月から上昇した。

スペインのストレステスト

スペイン政府は不動産バブル破裂で揺らいだ同国金融業界への信頼 回復を目指し、ストレステストを実施。同国は銀行救済のための最 大1000億ユーロの資金支援で欧州各国と合意しており、外部機関による 銀行のストレステスト実施は合意した条件の1つだった。同国の金融シ ステムは不動産関連で1800億ユーロ余りの損失を抱えている。

グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者 (CIO)は、「再び欧州に注目が集まった」と述べ、「欧州は危機が 起きると対応し、そこで満足してしまうということの繰り返しだ。少し の間は順調だが、その後また緊張が高まる」と指摘した。

S&P500種は月間ベースで2.4%上昇。7-9月の四半期ベースで は5.8%上げた。月間ベースでの上昇は4カ月連続。

S&P500種産業別10指数のうち9指数が下げた。特に通信サービ ス株やテクノロジー株、商品関連株が下げた。ダウ輸送株平均は1% 安。半導体のインテルは1.9%下げた。バンク・オブ・アメリカ (BOA)は1.6%安。

アップルが下落

マクドナルドは1.6%下落。ジャニー・モンゴメリー・スコットは マクドナルド株の株式投資判断を「買い」から「ニュートラル」に引き 下げた。

ナイキは1.1%安。同社は、販売が振るわない商品の在庫を処分す るために中国で値引きをしており、それが新製品への需要に影響してい る。中国からの受注は為替変動を除いて6%減。アナリストらは1.2% 増を見込んでいた。

アップルは2.1%安。同社が先週発表したスマートフォン(多機能 携帯端末)「iPhone(アイフォーン)」向けの新しい地図ソフト ウエアで、誤った場所が表示されるなどの欠陥に多数の苦情が寄せられ ていた問題について、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が謝罪 した。

クックCEOは28日、「お客様に不愉快な思いをさせたことを当社 は大変申し訳なく思っている。地図を改善するためにできる限りを尽く している」とする顧客宛ての書簡をウェブサイトに掲載した。

原題:S&P 500 Caps Worst Week Since June as Business Activity Shrinks(抜粋)

--取材協力:Adria Cimino、Adam Satariano.

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