QE3で新興市場の債券は「スイートスポット」-JPモルガン

米連邦公開市場委員会(FOMC) で決まった量的緩和第3弾(QE3)により、新興市場の社債と国債は 「スイートスポット」に入りつつある。JPモルガン・チェースの新興 市場調査グローバル責任者、ジョイス・チャン氏がこうした見方を示し た。

チャン氏は27日、ニューヨークのブルームバーグ本社で開催したイ ベントで、QE3が債券供給を減らし、投資資金をより利回りの高い新 興国債に向かわせていると指摘した。JPモルガンの指数によれば、新 興国のドル建て国債の年初来リターンはプラス14%、社債は同12%。こ れに対して米国債は同2.4%にすぎない。

チャン氏率いる新興市場チームは、米インスティチューショナル・ インベスター誌の評価で首位にランクインしている。同氏は、新興市場 の政府と企業による借り入れが適度であるため供給過剰が避けられてき ているとの認識を示した。

世界最大の債券ファンドを運用する米パシフィック・インベストメ ント・マネジメント(PIMCO)のエグゼクティブ・バイス・プレジ デント、ルピン・ラーマン氏は同じイベントで、同社がブラジルとメキ シコ、南アフリカ共和国の現地通貨建て債を選好していると述べた。経 済成長鈍化を背景に、これらの国が金利を低水準に据え置いているため だという。

同氏はまたブラジル通貨レアルはPIMCOにとり「選択される通 貨だ」と語った。JPモルガンのチャン氏は、ロシアのルーブルやメキ シコ・ペソ、ブラジル・レアルなど商品相場との関連が深い通貨を選好 していると説明した。

マーケットフィールド・アセット・マネジメントのマイケル・ショ ール会長は、ブラジルや中国などで信用拡大の流れが反転し始めたと分 析。新興国の株式は「弱気相場」の真っ只中にあるため、「概して避け るべきだ」と指摘した。

原題:JPMorgan Sees Emerging-Market Debt in ‘Sweet Spot’ as QE3 Starts(抜粋)

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