米国株:S&P500種は6日ぶり上昇-スペインの緊縮策発表で

米株式相場は反発。S&P500種株 価指数は6日ぶりに上げた。スペインが財政緊縮パッケージを発表した ことに加え、中国政府が追加の景気刺激策を実施するとの思惑から買い が入った。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は2.9%上昇。産業 部門の利益見通しを上方修正したことが好感された。グッドイヤー・タ イヤ&ラバーは3.9%高。ゴールドマン・サックス・グループの買い推 奨が好感された。業績が予想を上回ったディスカバー・ファイナンシャ ル・サービシズは7.3%上昇。

S&P500種株価指数は1%上げて1447.15で終了。前日までの5営 業日に1.9%下げていた。ダウ工業株30種平均はこの日、72.46ドル (0.5%)高の13485.97ドルで終えた。米証券取引所全体の出来高は57 億株と、3カ月平均を4.4%下回った。

パイオニア・インベストメンツの運用担当者、ジョン・キャリー氏 (ボストン在勤)は電話インタビューで、「市場は依然として欧州のニ ュースや全般的なマクロ経済動向にかなり神経質だ」と指摘。「スペイ ンの緊縮パッケージが好感されたが、どの削減が成長につながるか疑問 視する声もある。中国の景気刺激策をめぐる憶測もある」と話した。

スペインのラホイ政権は発足から9カ月で5回目となる財政緊縮パ ッケージを発表した。同パッケージは欧州に救済を要請した場合に、よ り厳しい条件を課されることを避ける狙いもあるとみられる。上海証券 報は中国政府が相場下支えの措置を発表するとの観測が流れていると伝 えた。

米経済指標

米新規失業保険申請件数は前週から減少した。第2四半期(4-6 月)の実質国内総生産(GDP)確定値は前期比1.3%増と改定値から 下方修正されたものの、ほとんど材料視されなかった。設備投資の先行 指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は増加したも のの、過去2カ月間のマイナス分を取り戻すまでには至らなかった。

S&P500種は今月これまでに2.9%高。このままいけば4カ月連続 の上昇と、3月以降で最長の連続高となる。予想を上回る業績や景気刺 激策が背景にある。

過去の例から判断するなら、株価は10月も上昇するかもしれない。 ベスポーク・インベストメント・グループがまとめたデータによる と、10月のダウ平均は過去20年間、平均で1.8%上昇しており、70%の 確率でプラスのリターンを得ている。これは11月、4月に次ぎ3番目の 好成績だという。

IT株や商品関連銘柄が高い

S&P500種のセクター別では全10業種のうち9業種が上昇。特に 情報技術(IT)、エネルギー、素材株の上げが目立った。景気敏感銘 柄で構成するモルガン・スタンレー・シクリカル指数は1%上昇。商 品24銘柄で構成するS&P・GSCIスポット指数は1.3%高。景気刺 激策で中国の需要が促進されるとの見方が背景にある。米石炭生産2位 のアルファ・ナチュラル・リソーシズは2.4%、モンサントは2.1%それ ぞれ上昇した。

オークブルック・インベストメンツで30億ドル超の資産運用に携わ るピーター・ジャンコブスキス氏は「中国が追加刺激策を実施する可能 性は高い。それは市場に希望を与えるものだ」と述べた。

GEは2.9%上昇。産業分野の営業利益は今年、約10%増加すると の見通しを示した。従来の予想は5-10%増。

グッドイヤーは3.9%高。ゴールドマンは投資判断を「中立」から 「買い」に引き上げた。北米と欧州でのタイヤ交換量が改善しているこ とに加え、原材料価格の下落を理由に挙げた。

原題:U.S. Stocks Snap Five-Day Retreat as Spain Pledges Deficit Cuts(抜粋)

--取材協力:Peter Levring、Nikolaj Gammeltoft、Whitney Kisling、Cecile Vannucci.

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