9月27日の米国マーケットサマリー:株は反発、ユーロは対ドル上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2914   1.2873
ドル/円             77.62    77.75
ユーロ/円          100.24   100.08


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,485.97     +72.46     +.5%
S&P500種           1,447.16     +13.84    +1.0%
ナスダック総合指数    3,136.60     +42.90    +1.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        -.01
米国債10年物     1.64%       +.03
米国債30年物     2.83%       +.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,780.50    +26.90   +1.53%
原油先物         (ドル/バレル)   92.10     +2.12    +2.36%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対して上昇。スペ インが5回目となる財政緊縮パッケージを発表したことで、救済を要請 した場合の条件を満たせるとの観測が広がった。

ドルは主要16通貨全てに対して下落。この日発表された米新規失業 保険申請件数は予想以上に減少。高リスク資産の需要が高まり、株式・ 原油相場は上昇した。ユーロは一時2週間ぶり安値を付けたが、その後 は値上がり。欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のレーン委 員(経済・通貨担当)は電子メールでスペインの予算案について、EU が示す国別の推奨に対応しており、一部はそれを上回る内容だと評価し た。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「今見られている要素はスペイ ンが救済を受ける可能性を高めるもので、前向きだ」とし、「これは市 場が聞きたかったニュースであり、好意的に受け止められている」と続 けた。

ニューヨーク時間午後3時25分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.3%高の1ユーロ=1.2913ドル。一時1.2829ドルと、12日以来の安 値となった。ユーロは対円では0.1%上げて1ユーロ=100円21銭。円は 対ドルで0.2%上げて1ドル=77円61銭。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。S&P500種株価指数は6日ぶりに上げた。ス ペインが財政緊縮パッケージを発表したことに加え、中国政府が追加の 景気刺激策を実施するとの思惑から買いが入った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は1%上げて1447.15で終了。ダウ工業株30種平均は72.46ドル (0.5%)高の13485.97ドルで終えた。

パイオニア・インベストメンツの運用担当者、ジョン・キャリー氏 (ボストン在勤)は電話インタビューで、「市場は依然として欧州のニ ュースや全般的なマクロ経済動向にかなり神経質だ」と指摘。「スペイ ンの緊縮パッケージが好感されたが、どの削減が成長につながるか疑問 視する声もある。中国の景気刺激策をめぐる臆測もある」と話した。

スペインのラホイ政権が発足から9カ月で5回目となる財政緊縮パ ッケージを発表すると、株価は上値を伸ばした。同パッケージは欧州に 救済を要請した場合に、より厳しい条件を課されることを避ける狙いも ありとみられる。上海証券報は中国政府が相場下支えの措置を発表する との観測が流れていると伝えた。米新規失業保険申請件数は前週から減 少し、雇用市場が回復に向かいつつあるとの見方が広がった。

◎米国債市場

米国債相場は9日ぶりに下落。スペインが財政赤字の削減目標達成 に一歩近づいたとの見方から、米国債への逃避需要が減退した。

投資家のリスク回避志向は弱まったものの、27日の7年債入札(発 行額290億ドル)は四半期末を控えた安全資産の需要に支えられた。こ の日の入札で最高落札利回りは1.055%と、ブルームバーグがまとめた 入札直前の市場予想の1.064%を下回った。投資家の需要を測る指標の 応札倍率は2.61倍と11か月ぶり低水準。過去10回の入札の平均であ る2.82倍を下回った。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「一服感が出てい る」とし、スペインについては、「必要な措置を取っている。前向きな 一歩だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時4分現在、既発7年債利回りは前日比2ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の1.03%。

10年債利回りは3bp上昇して1.64%。同年債(表面利 率1.625%、2022年8月償還)価格は1/4下げて99 7/8となっている。30 年債利回りは4bp上昇の2.82%。

スペインのラホイ政権は27日、発足から9カ月で5回目となる財政 緊縮パッケージを発表。これを受けて米国債は下げ足を速めた。同政権 の発表には、欧州に救済を要請した場合により厳しい条件を課されるこ とを避ける狙いがあるとみられる。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発し、2週間ぶりの大幅高。中国が追 加の景気浮揚策を発表するとの観測が強まり、価値保存手段としての金 買いが活発になった。

中国の国家統計局が27日発表した8月の工業セクター純利益は5カ 月連続で減少した。上海証券報は株式相場てこ入れ策が発表されるとの 観測が浮上していると報じた。金相場は、連邦公開市場委員会 (FOMC)追加緩和などを背景に第3四半期入りしてから11%上げて いる。

PVMフューチャーズ(ニュージャージー州ホーボーケン)のブロ ーカー、カルロス・ペレスサンタラ氏は電話インタビューで、「中国発 のニュースは金にとって朗報だ」とし、「FOMCの発表以降、価格は しっかりと支えられている」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比1.5%高の1オンス=1780.50ドルで終了した。今月13日以 来の大幅高。年初からは14%上昇している。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反発。8週間ぶりの大幅高となった。中国 が追加刺激を講じるとの観測と、スペインが2013年緊縮予算を承認した ことが買いを誘った。

中国が景気浮揚のための措置を発表するとの観測が報じられ、株式 相場は世界的に上昇。スペインのラホイ首相は2013年の財政赤字を少な くとも180億ユーロ削減すると公約している。ガソリン価格が1カ月ぶ り高値を付けたことも、原油買いを活発にした。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は、「原油は株式とともに反発した。中国が 景気浮揚を目指して行動を起こすとの見方に支えられたほか、スペイン の予算発表が前向きな展開と受け止められた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前日 比1.87ドル(2.08%)高の1バレル=91.85ドルで終了。8月3日以来 の大幅上昇。月初来では4.8%安。7-9月(第3四半期)入りしてか らは8.1%上昇している。

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