プロッサー総裁:米当局は欧州危機の行方を注視、波及対策も

フィラデルフィア連銀のプロッサー 総裁は、米金融当局は欧州債務危機を見守っており、域内当局者が危機 の波及を食い止められないことが明白となれば行動する用意があると述 べた。

プロッサー総裁は27日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビ ューで、「金融当局として欧州情勢とその行方を非常に注意深く見守っ ており、何らかの理由で欧州が金融危機に陥った場合、どのような展開 となるかを警戒している」とし、「対応する用意はできている」と述べ た。

同総裁は連邦公開市場委員会(FOMC)が今月発表した新たな資 産購入計画について、成長や雇用を押し上げる可能性は低く、金融当局 の信頼性を脅かしかねないとの25日の講演内容をあらためて強調した。 FOMCは今月13日、労働市場が「大幅に改善」するまで月額400億ド ルのペースで住宅ローン担保証券(MBS)を購入する量的緩和第3段 (QE3)を発表していた。

総裁は「金融政策だけでなく、経済状況やどのような逆風にさらさ れているかをとっても、われわれは未知の領域に入っている」と指摘。 「夜も眠れなくなるような問題が山積している」と述べた。

2008年12月以来、政策金利が事実上ゼロ近辺で維持されていること については「異例の事態だ」とし、依然として景気が上向かないことに 当局者は「苛立っている」と語った。

FOMCの今月のQE3発表までに、当局は既に2度にわたる資産 買い入れでバランスシートを拡大させてきた。第1弾では1兆2500億ド ル(約97兆円)相当のMBSのほか、政府機関債1750億ドルと米国 債3000億ドルを購入。2010年11月に発表した第2弾では米国債6000億ド ルを追加購入した。

プロッサー総裁は「何であれ得られる小さな恩恵に対して、リスク や費用は非常に大きなものとなる恐れがある」とし、「もし効果が出な ければ、金融当局の信頼性がリスクにさらされる」と懸念を示した。プ ロッサー総裁がFOMCの議決権を得るのは2014年。

原題:Plosser Says Fed Is Prepared to Respond on Europe: Tom Keene(抜粋)

--取材協力:Sara Eisen、Scarlet Fu.

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