欧州債:スペイン10年債反発、予算案承認-イタリア債も堅調

27日の欧州債市場ではスペイン10年 債が反発。前日の取引では約2カ月ぶりの大幅下落だった。サエンスデ サンタマリア副首相はこの日、内閣が2013年予算案を承認したと発表し た。

イタリア国債も上昇。総額66億5000万ユーロ相当の5年物と10年物 の国債入札で、落札利回りが前回入札を下回った。予算案承認を前に、 スペイン国債の保証コストは月間ベースで記録的な低下となった。来年 少なくとも180億ユーロの財政赤字削減を目指すラホイ首相の予算案 は、29日に議会に提出される。ドイツ10年債利回りはほぼ変わらず。3 週間ぶり低水準となる場面もあった。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ス タメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「スペインが財政健全化を堅 持すれば、市場や欧州中央銀行(ECB)を満足させるだろう」と述 べ、「前日の急落後、相場は小康状態にあるが、スペインが財政再建の 取り組みを緩めるようなことがあれば、債券市場に懲らしめられるだろ う」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前日比12ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の5.95%。26日には32bp 上昇し、先月2日以来で最大の上げとなっていた。同国債(表面利 率5.85%、2022年1月償還)価格はこの日、0.825上げ99.295。同年限 のイタリア国債の利回りは9bp下げ5.12%。

スペイン国債の保証コストを示すクレジット・デフォルト・スワッ プ(CDS)スプレッドは9bp低下し393bp。先月31日は518bpだ った。7月24日には640bpまで上げていた。

ドイツ10年債利回りは1.46%。一時は1.439%まで下げ、5日以来 の最低を付けた。6月末以降では12bp下げており、このままいけば6 四半期連続の低下と、1998年以来最長の利回り低下局面となる。

英国債下落

英国債相場は下落し、10年債利回りは前日付けた2週間ぶり低水準 から上昇。この日発表された4-6月(第2四半期)国内総生産 (GDP)確定値が、先の見積もりほど悪化しなかった。

10年債利回りは前日比3bp上昇の1.72%。前日の取引では14bp 低下し、5月30日以来最も下げていた。同国債(表面利率1.75%、2022 年9月償還)価格はこの日、0.25下げ100.27。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)が まとめた指数によると、英国債の年初から26日までのリターンはプラ ス3.6%。これに対しドイツ国債は3.2%、米国債は2.4%となってい る。

原題:Spanish Bonds Advance After Budget Approval; Italian Debt Gains(抜粋) 原題:Pound Advances as U.K. Growth Beats Forecast Amid Spain Protests(抜粋)

--取材協力:Abigail Moses、Keith Jenkins.

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