みずほや三菱UFJの銀行団:シャープ融資全額に担保-追加支援

再建中のシャープの主力行であるみ ずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行を中心とする銀行団が、来 年6月を期限とする追加金融支援3600億円の全額に担保を設定すること が分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。

UBS証券の後藤文人クレジット調査部長は、全額担保設定の狙い について、「シャープの資金をつなぐと同時に自分たちの保全もする。 簡単にはエクスポージャーを拡大するわけではない」という姿勢を示し たものだと分析。

また、2000億円規模の転換社債(CB)の償還期限となる来年9月 より前の6月に融資期限が設定されていることについては、今年度決算 を踏まえて、「業績のチェックポイントを設けて、さらに借り換えに応 じるのかどうか、新たな条件を課すのかなど評価を下すタイミングだ」 と話す。

シャープ株は27日の東京市場で、前日比8円(3.9%)安の199円で 取引を終了した。

新規融資の3600億円のうち、半分の1800億円は期間が来年6月まで となっており、両行が負担する。このうち1500億円分は8月末に設定し た融資枠を組み替えたもので、300億円上積みしたことになる。また、 残りの1800億円については、期間1カ月の短期資金で、シャープが毎月 借り換えていく。両行はりそな銀行や大手生命保険、地方銀行などにも 支援を呼び掛けて、協調融資に切り替えていく考え。

追加融資は、シャープがまとめた経営再建計画に対応して、金融面 から支援していくもの。再建計画では、グループ人員の約18%に当たる 1万人超の削減や、2010年に買収した米の太陽光発電子会社 リカレン ト・エナジー売却の検討を盛り込んだ。

シャープの広報担当、中山みゆき氏は、ブルームバーグの取材に対 し、既存融資について「パイオニア株式や拠点の土地・建物を担保にし ているのは事実」としながらも、新規融資に関する分については、「そ れ以上の情報は申し上げられない」と話した。

--取材協力:Yusuke Miyazawa. Editors: 持田譲二, 駅義則、平野和

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