EADSとBAE統合計画、EUの全面審査免れる公算も

エアバスを傘下に置く航空宇宙・防 衛関連企業EADSと英BAEシステムズの統合計画は、欧州連合 (EU)当局による全面審査を免れるかもしれない。防衛産業の合意に 対する競争法(独占禁止法)審査を各国政府が免除できるためだ。

キャドワラダー・ウィッカーシャム・アンド・タフト(ブリュッセ ル)のアレック・バーンサイド弁護士によると、EU法では防衛産業に 関する軍事上の例外規定があり、EUの行政執行機関である欧州委員会 に買収認可を申請する企業の義務を加盟国は免除することができる。

バーンサイド弁護士は、「欧州委はこれまで、軍事関係の合併審査 ができない際に不満を募らせてきた」とし、欧州委はいかなる審査も 「阻止しないよう加盟国に常に働きかけている」と述べた。ただ、政府 の命令は「純粋に軍事面」に限られると説明した。「軍民両用の製品や 民間の活動は欧州委に通知する必要がある」という。

EADSはBAE統合についてドイツ、フランス、スペイン、英 国、米国と交渉を進めている。両社の時価総額は450億ドル(約3 兆5000億円)で、統合が実現すれば世界最大の民間航空・防衛企業が誕 生する。統合計画の承認を目指す経営陣は、EADS株を直接保有する フランス政府と、BAE株の所有権変更に拒否権を持つ英政府を説得す る必要がある。

原題:EU May Face Legal Limits in Antitrust Review of BAE-EADS Merger(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE