中国の権力継承は闇の中、習氏の権限も限定的-党大会迫る

中国共産党は数週間以内に5年に1 度の党大会を開き、主要政策を定め、中央委員会の委員など約370人を 選ぶ。そして何より今年の党大会では、10年に1度の指導部交代が行わ れる。

中国問題の専門家は、新たな党総書記と国家主席、さらにいずれか の時点で国家中央軍事委員会主席に就任することが内定している習近平 国家副主席の個人的特徴や目標の検証を進めている。ブルームバーグ・ ビジネスウィーク(10月1日号)は習氏の分析は極めて重要であるもの の、習氏が来年3月に国家主席に就任しても、中国を統治するのは習氏 一人ではないと伝えている。習氏は現在9人から成る党中央委員会政治 局常務委員会の一委員だ。

米ブルッキングズ研究所で中国エリート層の政治を分析している李 成上級研究員は「最高指導者は一定の主導権や権限を持っているが、習 氏はあくまでも同列の何人かのうちの1番目であり、多くの制約を抱え る。米国の大統領と比べるとその権限ははるかに小さい」と話す。

国家の最高決定機関である常務委員会の委員は表向きは中央委員会 の委員投票で選出される。だが現実は退任する常務委員と数人の党の長 老たち、そして今回は江沢民前国家主席による秘密裏の交渉を通じ選ば れるとロバート・クーン氏は指摘する。同氏は江氏の伝記を執筆してい る。

中南海

中国の改革開放路線を敷いたかつての最高指導者、故・鄧小平氏は 常任委員の選出を厳しくコントロールした。現職の党総書記でもある胡 錦濤国家主席を選んだのは鄧氏だ。クーン氏によれば、習氏を選んだの は江氏で、李克強副首相を次期首相として強く推したのが胡氏だ。

香港バプテスト大学で行政・国際問題を教えるジャンピエール・カ ベスタン教授は「権力継承のプロセスは依然として非常に不透明だ。そ のためあらゆる憶測を呼び、われわれには皆目見当がつかない」と述べ る。

中華人民共和国の建国を宣言した毛沢東や鄧氏の時代は、常務委員 会は1人の指導者に従った。江氏は、総書記とその後に就任した国家主 席として極めて大きな影響力を行使したが、アジア・ソサエティーの米 中関係センター(ニューヨーク)でディレクターを務めるオービル・シ ェル氏によれば、その江氏でも鄧氏ほどの権力は持っていなかった。

カベスタン教授によれば、常務委員会は北京の天安門広場近くの中 南海にある要人居住区で週1回会議を開き、全ての主要政策の最終決定 を行う。決定にはコンセンサスが必要だという。

原題:Xi Jinping to Become First-Among-Equals in China Power Handover(抜粋)

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