クレディS元CDO責任者、米国への身柄引き渡しを拒否

スイスの銀行2位、クレディ・スイ ス・グループで債務担保証券(CDO)業務の世界責任者を務めていた カリーム・セラジェルディン被告は、司法取引で合意するまでは米国へ の身柄引き渡しに抵抗する姿勢だ。53億5000万ドル(約4200億円)のト レーディング勘定に絡み、賞与水増しを狙った詐欺の罪で米当局に起訴 されていた同被告は26日、ロンドンの警察に身柄を拘束された。

セラジェルディン被告の弁護人、ベン・ブランドン弁護士は27日、 ロンドンの裁判所で、依頼人が前日に米国大使館の外で身柄を拘束され たのは「意思疎通の行き違い」によるものだとし、同被告は拘束される 前に米検察当局と司法取引を交渉していたと説明した。同被告は15万ポ ンド(約1900万円)の保釈金を支払い、11月28日の審理までの間、拘束 を解かれた。

ブランドン弁護士は「セラジェルディン被告に逃亡の意思は全くな い」と断言した。

米国国籍で英国在住のセラジェルディン被告は2月にCDOデータ 偽造を首謀した罪などに問われていた。その際に同被告は、4年にわた り米捜査当局に協力してきたため、起訴は想定外だったと述べていた。

2月に開示された起訴状によると、同被告は共謀と帳簿及び記録の 偽造、通信詐欺の罪に問われていた。共謀罪は最長5年、他の罪状では 最長20年の禁固刑を科される可能性がある。事件は連邦捜査局 (FBI)が捜査している。

ロンドンの裁判所のマイケル・スノー判事はセラジェルディン被告 に、午後11時から翌日午前6時までの外出禁止と電子タグの装着を命じ た。

エジプト生まれの同被告は米国籍を放棄し、刑に服するならば英国 で服役したい考えだとブランドン弁護士が述べた。

同被告の部下2人は2月1日に価格操作を認め、ニューヨークで有 罪答弁に応じた。

原題:Ex-Credit Suisse CDO Boss Won’t Go to U.S. Before Plea Deal (1)(抜粋)

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