田中規制委員長:来年7月までに原発の新安全基準-再稼働の判断材料

原子力規制委員会の田中俊一委員 長は26日に都内で会見し、新たな安全基準を来年7月までに策定する考 えを明らかにした。今後の原発の再稼働については、これまでに電力各 社が実施してきたストレステストの結果を審査するのではなく、新基準 で判断すると述べた。

田中氏によると、今年度末までに新基準の骨格を示し、その後1- 2カ月の間にパブリックコメント(意見公募)を募る計画。現在稼働し ている関西電力大飯原発の3、4号機については、「政治的に社会的な 判断で稼働したものを根拠なく止めるのは難しい」とし、今後も運転を 継続させる考えを示した。ただし来月下旬に同原発で実施する破砕帯調 査で活断層の有無を調べ、結果が「グレーや黒なら止めていただく」と 明言した。

今後の原発再稼働の時期の見通しについては、19日に同委員会が始 動したばかりであることから、「できるだけ速やかにやりたいが、スケ ジュールを明示できる段階ではない」と話した。

これまでは、再稼働の承認に必要なプロセスだったことから、電力 各社は国内全50基の原子炉のうち30基でストレステストを実施し、その 結果を旧原子力安全・保安院に提出した。四国電力の伊方原発3号機に ついてはすでに保安院による評価が終了し、旧原子力安全委員会に審査 結果が提出されていた。

田中氏は、ストレステストに「法的な根拠はなく、政治的な判断」 で始まったもので今後の実施は各社の判断に任せると述べ、再稼働の是 非をストレステストの結果では判断しないとの方針を示した。

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