スパークス:初の不動産私募ファンド設定-当初90億円、最大400億円

独立系運用会社スパークス・グル ープは28日、伊藤忠商事系のADインベストメント・マネジメントとと もに、同社としては初の不動産私募ファンドを設定する。スパークス が26日、正式発表した。90億円規模でスタートし、将来は最大400億円 を目指す。国内の不動産市況が下げ止まりの兆しを見せていることが背 景にある。

ただ、国内の資金提供者は少ない中、中東の政府系ファンドが出資 金などに当たるエクイティ部分(26億円)の9割を出資する。阿部修平 社長は、「海外の政府系ファンドに道を広げ新しい資本が入ってくるこ とは意味がある」と述べた。

同社長によると、当初の投資対象は東京と名古屋の賃貸住宅6 棟。2013年3月期までにファンドの規模を約300億円まで拡大し、最大 で400億円を計画。これに伴い、投資家の出資を計100億円まで広げる。 ファンドの運用期間は5年、投資利回りは8%程度を目指す。ブルーム バーグ・データによると、東証上場のJリート(日本版不動産投資信 託)の配当利回りは26日現在、5.08%。

ADインベスト系の不動産投資法人、アドバンス・レジデンス (AD)投資法人もファンドに一部出資する。スパークスはファンドの 管理報酬を受けるほか、投資家への説明や報告などから収益を得る。同 社は前期14億円の赤字だった営業損益について、今期中の黒字化を目指 している。

スパークスは不動産だけでなく、太陽光発電所などの割安な実物資 産投資をベースに安定的な収益の確保を目指す方針。同社長は「専門知 識のある企業と共同でさまざまな領域に積極的に取り組んでいきたい」 との考えを示した。

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