シティCEO退任求めるFDIC総裁に財務長官が抵抗-回想録

ガイトナー米財務長官は2009年の前 半に米銀シティグループのビクラム・パンディット最高経営責任者 (CEO)を交代させようとしていたベアー連邦預金保険公社 (FDIC)総裁(当時)の取り組みに抵抗していた。ベアー氏の金融 危機回想録で明らかになった。

昨年FDIC総裁を退任したベアー氏は回想録「ブル・バイ・ザ・ ホーンズ(原題)」でパンディット氏について、ガイトナー長官にとっ て「良き指導者かつ英雄」的存在で米財務長官も務めたロバート・ルー ビン元会長によって抜てきされたCEOだったと指摘した。同書によれ ば、ベアー氏はパンディット氏をシティの取締役でUSバンコープの元 CEOのジェリー・グランドホファー氏を交代させたかったという。

ベアー氏は回想録で「私はグランドホファー氏をパンディット氏の 後任にしようと強く推していた。ガイトナー長官から頼まれれば、グラ ンドホファー氏は踏み込んでいたと思う」と説明。「だが、ガイトナー 長官はルービン氏がCEOに抜てきしたパンディット氏を交代させる断 固たる行動を取ろうとしなかった」と記した。

ベアー氏がパンディットCEOの交代を求めた当時、同CEO は2008年に450億ドルの救済を受けたシティグループの経営再建に取り 組んでいた。パンディットCEOには商業銀行業務の経験が乏しく、経 営陣は決断を下すのに苦慮していた。

回想録は「少なくとも商業銀行業務の経験を積んだバンカーを迎え てシティの経営に当たらせることはできないだろうかと私は尋ねたが、 ガイトナー長官はそれに抵抗し、パンディット氏が商業銀行分野のバン カーを部下として採用することができるだろうと代案を示した。私はパ ンディット氏の評判の弱さを考えると、同氏の下で働きたいという上級 バンカーが多いとは思えなかったが、ガイトナー長官に誰も反論しよう とはしなかった」としている。

原題:Pandit Kept Citigroup CEO Job With Geithner Support, Bair Says(抜粋)

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