プロッサー総裁:QE3はFOMCの信頼脅かす、効果低い

フィラデルフィア連銀のプロッサー 総裁は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今月発表した新たな資産 購入計画について、成長や雇用を押し上げる可能性は低く、金融当局の 信頼性を脅かしかねないとの認識を示した。

総裁は25日、フィラデルフィア連銀で講演。「追加の資産購入が経 済成長や雇用に大きなプラスとなることはなさそうだ」と指摘。「そう した行動が労働市場や景気回復ペースに実質的な効果をもたらすという 考え方を広めるのは、金融当局の信頼性をリスクにさらす」と述べた。

プロッサー総裁は、経済調査では追加の資産購入が「長期金利を顕 著に低下させる可能性は低い」ことや、金利を「さらに数ベーシスポイ ント」下げても成長や雇用を加速させる効果はないことが示されている と言明。米経済は「緩やかなペース」で成長し、2013、14年の成長率は 約3%になると予想した。総裁は今年のFOMCで投票権を有していな い。

総裁は「FOMCの9月の決定には反対だ。金融緩和の拡大は適切 でないし、現在の環境下では効果が上がらない公算が大きいと考えてい る」とし、「全ての金融政策行動にはコストと利益がある。私は、そう した行動によって見込まれる利益はわずかであり、コストとリスクの方 が上回ると判断している」と語った。

プロッサー総裁は聴衆との質疑応答で、「われわれが取ろうとして るバランスシートを拡大させる行動がリスクを引き起こし、そのリスク がかなり大きなものになる可能性があると懸念している」と発言。連邦 準備制度理事会(FRB)は金融政策による刺激を弱める必要が出てき た際に「市場で資産を売却せざるを得なくなる」と予想されるため、政 策担当者は政策決定が招く「結果を承知しておく必要がある」と指摘し た。

同総裁はまた、雇用が金融政策と関係がない技術や教育、税率など の変数にも左右されることを考えると、インフレ率と同じように雇用水 準に目標を定めることはできないと言明した。

原題:Plosser Says QE3 Risks Fed Credibility, Won’t Boost Hiring (1)(抜粋)

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