オリンパス:菊川被告ら全員が起訴内容認める-粉飾決算の初公判

オリンパスの粉飾決算事件で金融 商 品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)などの罪に問われた元 会長兼社長の菊川剛被告(71)ら旧経営陣と、法人としての同社の初 公判が25日、東京地裁(今崎幸彦裁判長)で開かれた。菊川被告ら全 員が起訴された内容を認めた。

菊川被告は起訴内容を「間違いない」とした上で、「一切の責任は 私にある」と述べた。他に出廷したのは元監査役の山田秀雄(67)、 元副社長の森久志(55)の両被告。オリンパスからは笹宏行社長が代 表として出廷した。

東京地検が3月に起訴した際の発表によると、同被告らは金融商品 の簿外処理やのれん代の架空計上を通じ、2007年3月期から11年3月 期の有価証券報告書について、各年度の連結純資産を最大で約1200億 円多く記載して、金融当局に提出した。

オリンパスの粉飾決算事件は昨年10月に過去の買収を問題視した マイケル・ウッドフォード元社長が解職されたことなどで、株式の上場 廃止問題に発展。第三者委員会の調査で、企業買収などの際の資金 1348億円を使って1990年代からの財テク失敗で抱えた損失を穴埋めし たことが判明した。

初公判を受けてオリンパス広報担当の大島剛氏は「今後とも経営改 革を進め、再建を果たす方針に変わりはない」と述べた。25日の同社 株価終値は、前日比4円(0.3%)高の1441円。

1年ぶり公の場

菊川被告が公の場に出るのは、昨年10月14日のウッドフォード氏 解任の発表会見以来、約1年ぶり。初公判では濃い紺のスーツ姿で「会 社が簿外で損失を抱えているのを知って以来思い悩んでいたが、公表に 踏み込めなかった」「なぜ決断しなかったか、慚愧(ざんき)の念に堪 えない」などと語った。

第三者委報告によるとオリンパスは1990年代前半のバブル崩壊で 含み損を抱えた。90年代後半に金融資産の時価評価主義への動きが本 格化したことで、山田、森の両被告を中心に、会社本体から分離する 「飛ばし」の手法で損失計上を先送りした。菊川被告も報告を受けてい たという。

菊川被告はウッドフォード氏解職と同時に社長に復帰したが、疑惑 拡大を受けて昨年10月末に会長兼社長を辞任。同11月には山田、森両 被告とともに、役員からも退任した。

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