台湾船50隻が尖閣領海に、放水で警告-日中外相会談見通し立たず

尖閣諸島の国有化を受けて日中間で 緊張が高まる中、今度は台湾の漁船や巡視船計50隻余りが25日午前、相 次いで同諸島周辺の日本の領海に侵入、海上保安庁の巡視船が放水する などして警告した。第11管区海上保安本部(沖縄県那覇市)は、漁船団 は午前11時21分ごろまでに、巡視船は11時43分ごろまでに領海を退去し たと発表した。

藤村修官房長官は閣議後会見で、台湾の駐日代表事務所などを通じ て台湾側に対して領海に入らないよう申し入れたことを明らかにした上 で、「地道に、良好な日台関係の中で解決すべきというのが日本側の姿 勢で、冷静に対応したい」と語った。

藤村氏によると、台湾の漁船と台湾海岸巡防署に所属する船が午前 6時ごろから尖閣諸島周辺海域の接続水域に侵入し、その一部が午前7 時42分、領海内に侵入した。午前9時現在、台湾の漁船約40隻と巡防署 所属船8隻が魚釣島周辺の領海内を航行していたという。第11管区海保 本部によると、領海に侵入した巡視船は当初の8隻に加え4隻が確認さ れ計12隻になった。

日中関係

一方、日中関係をめぐっては外務省の河相周夫事務次官は25日、北 京で中国の張志軍外務次官と会談した。この後、河相氏は記者団に対 し、日中の外相レベルのコンタクトがあってもいいというのが基本的な 考えだと述べたものの、ニューヨークでの日中外相会談開催については 同日時点で結論が出ているわけではない、と語った。外相会談について 見通しが立っていないとの河相氏の発言は藤村氏が午後の記者会見で紹 介した。

藤村氏は今後の対応について「次官級会議のみでなく、様々なレベ ルで様々なチャンネルを通して大局的観点に立ってこの問題の収束に向 けていく、それに地道な努力を重ねていくということだ」と指摘した。

一方、第11管区海保本部によると、午前9時現在、中国の公船10隻 が尖閣諸島周辺におり、海洋監視船「海監」4隻、漁業監視船「漁政」 2隻が接続水域内を航行中だった。午後3時現在では接続水域内に「漁 政」2隻が残っているという。

--取材協力:. Editors: 杉本 等, 室谷哲毅

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