シャープ:銀行団が3600億円融資へ、再建計画提出受け-関係者

みずほコーポレート銀行と三菱東 京UFJ銀行は、両行をメーンバンクとするシャープが再建計画を24 日に提出したことを受け、月末までに融資を決定する見通し。金融機関 側の融資総額は3600億円に達する見込み。関係者2人が明らかにした。

共同通信は25日午後に再建計画の全容が判明したと報道。 2014 年3月末までに1万996人を削減するとともに、米太陽電池子会社の売 却などで2131億円をねん出し、来期(2014年3月期)に146億円の連 結純利益を確保する方針だと伝えた。

シャープは液晶と太陽電池の不振で前期の純損益が過去最悪3761 億円の赤字に転落し、今期も2500億円の純損失を予想。さらに6月末 時点で短期借入金3366億円とコマーシャルペーパー(CP)3625億円 を抱えており、融資獲得に向けて再建計画を策定していた。

UBS証券の後藤文人クレジット調査部長は、今回の融資が担保付 きの可能性があり「金融機関側は融資を続けながら担保保全を進めてい るようにも見える」とコメント。実施はシャープの資金繰りには朗報な がら、楽観できる状況ではない、と指摘した。

25日の東証でのシャープ株価は前日比2.0%高まで買われる場面 もあったが、終値は1円(0.5%)高の207円。水戸証券の若林恵太ア ナリストは、融資に関する報道がこれまで相次いでいることから「サプ ライズではない」とした上で、金融機関との交渉がまとまった場合、シ ャープ側は情報を開示すべきだと語った。

シャープ広報の落合平八郎氏はブルームバーグ・ニュースの電話取 材に対し、計画提出の有無に関するコメントを避けた。みずほフィナン シャルグループ広報担当の塩野雅子氏、三菱UFJフィナンシャル・グ ループ広報の今福裕則氏もコメントを控えた。

同社の奥田隆司社長は14日の創業100周年の従業員向け訓示で、 来期の純損益黒字化目標を強調。シャープ幹部も同日、再建計画策定で は外部のコンサルタントにも依頼し達成確実な内容を盛り込む意向を示 していた。

--取材協力:安真理子  Editors: 駅義則, 西前明子,持田譲二

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