米国株:S&P500種が3日続落、欧州首脳の足並みに乱れ

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24日の米国株式市場ではS&P500 種株価指数が3営業日続落。過去7週間で最長の連続安となった。欧州 首脳の間で域内債務危機を収束させる方策をめぐり意見が対立している ほか、中国やドイツで発表された統計で減速の深刻化が示されたことが 背景。

アップルは1.3%下落。スマートフォン(多機能携帯電話)の新機 種「iPhone(アイフォーン)5」の発売後最初の週末の販売台数 が一部アナリスト予想を下回った。供給に限りがあったことが原因。フ ェイスブックも安い。株価が割高だとの懸念が売りにつながった。アナ リストによる株式投資判断の引き下げが嫌気され、USスチール、ピー ボディ・エナジー、マイクロン・テクノロジーはいずれも下落した。

S&P500種株価指数は前営業日比0.2%安の1456.89。ダウ工業 株30種平均は20.55ドル(0.2%)下げて13558.92ドル。

ベアリング・アセット・マネジメントで運用に携わるヘイズ・ミラ ー氏は、「この欧州危機への即効薬はない」と述べ、「当局者は一枚岩 であるかのように見せようとしているが、問題は簡単には解決しない。 来年にかけての経済成長率は極めて低調となろう。厳しい環境になると 予想している」と続けた。

ユーロ圏の銀行監督一元化に向けた行程表をめぐりドイツのメルケ ル首相とフランスのオランド大統領の意見が対立したことを手掛かり に、株価は世界的に下落した。

独企業景況感指数

ドイツのIfo経済研究所がまとめた9月の独企業景況感指数は予 想に反して下げた。中国では製造業者と小売業者の売り上げに対する楽 観的な見方が3カ月前に比べて後退しており、人員削減に踏み切る企業 が増えていることが米調査会社CBBインターナショナル(ニューヨー ク)の調査で明らかになった。

先週のS&P500種は週間ベースで8月以降で初の下落だった。欧 州連合(EU)の当局者が域内債務危機への懸念を鎮静化できずにいる ことが嫌気された。同指数は年初からは16%上昇。予想以上に良好な決 算や消費者信頼感の上昇、住宅販売の増加、米金融当局による追加緩和 が株価の支援材料となった。

S&P500種産業別10指数のうち6指数が下げた。特にテクノロジ ー株や商品関連株が大きく下げた。

アップルが下落

アップルは1.3%安。同社の発表によると、アイフォーン5の販売 台数は発売開始から3日間で500万台を超えた。これは前機種「4S」 の記録を塗り替え過去最高となった。アップルは初回供給分を上回る需 要があったと説明した。

アップルの主力商品であるアイフォーンは同社総利益の約3分の2 を占めている。

トピカ・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ブライアン・ホワ イト氏はブルームバーグのインタビューで、「販売台数は期待よりは低 かった」と述べ、「これは需要よりも供給側に原因があるようだ」と指 摘した。

フェイスブックは9.1%安。米経済紙バロンズが同社の株価は割高 だと指摘し、15ドル以下に下落する可能性があるとの見方を示したこと が嫌気された。

フェイスブックは携帯端末ユーザー増加を利益拡大に生かし切れて おらず、株価が過大に評価されているようだとバロンズ紙は指摘した。 同紙はまた、フェイスブックの携帯端末戦略は懸念事項だとのBTIG リサーチのアナリスト、リッチ・グリーンフィールド氏の発言を引用し た。

S&P500種グループ別24指数のうち半導体企業やコンピューター 企業の銘柄で構成される指数が特に下げた。ヒューレット・パッカード (HP)は2.2%安、半導体のインテルは1.4%下げた。

原題:S&P 500 Has Longest Slump in 7 Weeks on European Crisis Discord(抜粋)

--取材協力:Whitney Kisling、Ryan Faughnder、Adam Satariano.

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