NY外為:ユーロが1週間ぶり安値-独企業景況感指数に反応

ニューヨーク外国為替市場では、ユ ーロがドルに対し1週間ぶり安値に下落。9月のドイツの企業景況感指 数が予想に反して低下したことで、債務危機がユーロ圏の景気回復を妨 げているとの懸念が強まった。

ユーロは対円では5営業日続落と、7月24日以降で最長の連続安。 ユーロ圏の銀行監督一元化の実現の時期をめぐり、週末にドイツのメル ケル首相とフランスのオランド大統領の意見が対立したこともユーロに は重しとなった。独Ifo経済研究所がまとめた9月の独企業景況感指 数は5カ月連続の低下となった。このほか豪ドルが値下がり。オースト ラリア最大の貿易相手国である中国の景気悪化観測が広がった。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニア為 替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨーク在勤) は「欧州の中核国がさらに脆弱(ぜいじゃく)となり、域内の先行きに 対する見方が一段と悪化することを市場は懸念している」と指摘。「ユ ーロはここ数週間買われ過ぎており、調整が入った面もある」と付け加 えた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前週末比0.4% 安の1ユーロ=1.2931ドルと、13日以来の安値。対円では0.8%下げて 1ユーロ=100円67銭。円は対ドルで0.4%高の1ドル=77円85銭。

ボラティリティ

JPモルガン・チェースによると、主要7カ国(G7)通貨のイン プライド・ボラティリティ(IV)指数は7.98。13日は7.75で、07年10 月以来の低水準だった。

コメルツ銀行のテクニカルアナリスト、カレン・ジョーンズ、アク セル・ルドルフ両氏は、24日付のリポートで、ユーロが対円で下値支持 線を割り込まなければ、1ユーロ=104円81銭と5月4日以来の高値に 上昇する可能性があるとの見方を示した。

円はこの日、主要通貨の大半に対して値上がり。株式相場の下落が 材料視された。米S&P500種株価指数は一時0.6%安となった。

日本銀行が24日公表した金融政策決定会合(8月8、9日開催)の 議事要旨によると、足元の景気については、全委員が「緩やかに持ち直 しつつある」との見解で一致した。日銀は19日開いた金融政策決定会合 で、長期国債と短期国債の購入額を5兆円ずつ増額し、資産買い入れ等 基金における資産購入を45兆円から55兆円に拡大することを全員一致で 決定した。

NZドル、豪ドル

ニュージーランド(NZ)ドルは下落。ユーロ圏首脳間での意見不 一致が成長見通しに影響しているとの観測から、高利回り資産の需要が 後退した。NZドルは0.8%安の1NZドル=0.8229米ドル。下落率は 7月23日以来で最大。

豪ドルは主要16通貨のうち過半数に対して軟化。中国紙の経済参考 報は、国家発展改革委員会(発改委)の張平主主任を引用し、同国経済 への下振れ圧力は強まりつつあると指摘。また欧州危機はなお「リスク の高い」局面にあり、世界の景気回復は「浮き沈みが激しい」と記し た。

豪ドルは米ドルに対し0.3%安の1豪ドル=1.0425米ドル。対円で は0.7%値下がりし、81円16銭。

原題:Euro Drops to 1-Week Low Versus Dollar as German Data Weaken(抜粋)

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