豪ドル、過去1カ月で主要通貨中最大の下げ-中国減速で反転

豪ドルは、中国向けの鉄鉱石などの 好調な一次産品輸出に支えられ、2008年末から今年7月までのパフォー マンスで主要通貨中1位だった。しかしその後、世界経済のけん引役を 務めていた中国の成長減速に伴い、主要先進国通貨中最低に落ち込ん だ。

ブルームバーグ相関加重通貨指数によると、豪ドルは過去1カ月 で2.5%下落と、先進10カ国通貨中最も大きく下げた。商品銘柄で構成 するS&P・GSCI指数は6月に付けた今年最安値から約20%上げて いるものの、トレーダーらはオーストラリア準備銀行(中央銀行、 RBA)が成長てこ入れで利下げを実施すると見込んでいる。

豪ドルの反落は、一つの国との結び付きが過度に強い国のリスクを 浮き彫りにする。豪州全体の28%の輸出先となっている中国では、欧州 債務危機による輸出減少に伴い、8月の工業生産がこの3年で最も低い 伸びにとどまった。世論調査によると、来年に予定される総選挙を前に ギラード豪首相率いる与党労働党には圧力がかかっている。

ベアリング・アセット・マネジメントの債券・通貨ディレクター、 ダグマル・ドボラック氏(ロンドン在勤)は20日のインタビューで、 「豪ドルは、どの基準から見ても極めて割高だ」と指摘。「通貨の過大 評価がこれほど極端な場合、何がきっかけでそれが終わる可能性がある か考える必要がある。豪ドルに関しては、中国の景気減速と、商品相場 安だ。豪ドルは脆弱(ぜいじゃく)のように見える」と説明した。

原題:Aussie Debacle Signaling China Hard Landing as Iron Market Melts(抜粋)

--取材協力:Masaki Kondo、Paul Dobson.

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