欧州首脳、危機打開で手詰まり感-銀行同盟で対立

欧州首脳は危機打開に向けこう着状 態に陥っている。銀行同盟について意見の相違がある上に、金融支援を めぐるスペインとイタリアの動きも鈍く、ギリシャが救済条件を達成す る方法に関する協議もまとまっていない。

ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領の22日の会談で は、独仏間の意見の不一致が浮き彫りとなった。両首脳は欧州の銀行セ クターの共同監督制度導入に関する工程表で対立。オランド大統領は、 導入は「早いほど良い」と指摘したが、メルケル首相はその主張をはね のけた。

ドイツのルートビヒスブルク近郊で行われた第2次大戦後の両国和 解を記念する首脳会談でメルケル首相は、金融市場は「欧州を注視して おり、結論が見たいと望んでいる」と指摘、「完全で良質のものでなけ ればならない。その上で、どの程度時間がかかるのかということにな る」と述べた。

銀行同盟をめぐる手詰まり感で危機克服に向けた重要な基盤の構築 が来年まで先送りされ、ユーロ圏17カ国のうち5カ国を巻き込んだ混乱 にさらに拍車が掛かる恐れがある。

ユーロや欧州株は今月、欧州中央銀行(ECB)の国債購入計画な どを背景に上昇。モルガン・スタンレーのチーフエコノミスト、ヨアヒ ム・フェルズ氏(ロンドン在勤)は23日、「安心感が欧州の政策当局者 に影響を与えているようだ。問題となっているのは、銀行と政府の間の 負の連鎖を断ち切るために引き続き重要な銀行同盟の要点をめぐる各国 の意見の違いだ」と指摘した。

原題:European Leaders Struggle to Overcome New Crisis Stalemate (抜粋)

--取材協力:Tony Czuczka、Helene Fouquet、Jana Randow、Alisa Odenheimer、Chiara Vasarri、Lorenzo Totaro、Marcus Bensasson、Natalie Weeks、Maria Petrakis.

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