今週の米経済指標:8月の個人消費は伸び悩みか-物価影響も

今週発表の米経済指標では、8月の インフレ調整後の個人消費が伸び悩み、米景気に思うように勢いがつか ない状況が示されるとエコノミストはみている。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト63人の予想中央値による と、米商務省が28日に発表する8月の個人消費支出(PCE)は前月 比0.5%増と見込まれている。7月は0.4%増だった。8月のPCE価格 指数が前月比0.5%上昇と、2009年6月以来の高い伸びになることが反 映される見通しだ。

増税と歳出削減の実施が来年予定され、いわゆる「財政の崖」を米 議会が回避できないかもしれないとの懸念が高まる中、雇用市場の弱さ とガソリン価格の上昇が家計を圧迫している。今週発表の別の経済指標 では、企業の投資が冷え込む一方、住宅市場が6年間の低迷から回復し つつある様子が確認される見込みだ。

米バンク・オブ・ザ・ウェストのチーフエコノミスト、スコット・ アンダーソン氏は「米景気が現在、失速しかねないソフトパッチ(一時 的な軟化)局面にあるのは明らかだ。個人消費は雇用や資産効果、消費 者の借り入れ能力に左右される。それら全ての要素が緩慢な成長を引き 続き示唆している」と語った。

ブルームバーグの調査によれば、8月の個人所得は前月比0.2%増 (予想中央値)となったもようだ。7月は0.3%増だった。

新築住宅販売は2年ぶり高水準か

商務省が27日発表する8月の製造業耐久財受注額は前月比5%減 (予想中央値)となる見通し。7月は4.1%増だった。輸送用機器を除 く受注額は8月は前月比0.3%の増加が見込まれるが、7月は0.6%減少 しており、回復は半分程度にとどまった可能性がある。

一方、借り入れコストの低下が不動産販売を促進している。ブルー ムバーグの調査によると、商務省が26日発表する8月の新築一戸建て住 宅販売は年率換算で38万戸(予想中央値)と、2年ぶりの高水準になる と予想される。7月は37万2000戸だった。

25日発表の全米20都市を対象とする7月の米スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月 比1.1%上昇と、10年8月以来の高い伸びとなる見通しだ。

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原題:Spending Probably Stagnated as Prices Rose: U.S. Economy Preview(抜粋)

--取材協力:Chris Middleton.

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