UBS企業文化、元トレーダー弁護士批判-利益がリスクに優先

スイス最大の銀行UBSの元トレー ダー、クウェク・アドボリ被告の不正取引をめぐる裁判で、UBSの組 織には取引限度や他の規則に行員が違反しても、利益を上げている限り 大目に見るカルチャー(企業風土)が存在したと被告側の弁護士が主張 した。

アドボリ被告の弁護士チャールズ・シェラード氏は、ロンドンの裁 判所に20日証人として出廷した被告の元上司の1人に対する交互尋問 で、UBSが2011年の段階で「利益を切望するという点で一段と積極 的」になっていたと指摘。アドボリ被告がマネジャーら宛ての電子メー ルで、自分のポジションが取引限度を超えていることを伝えていたと説 明した。

UBSの上場投資信託(ETF)デスクを昨年4月まで統括してい たロン・グリニッジ氏に対し、シェラード弁護士は「あなたが働いてい た銀行のカルチャーや慣行、つまり利益を上げてさえいれば、リスク限 度など問題にならなかったことを示す最初の実例だ」と問い詰めた。

アドボリ被告(32)は23億ドル(現在の為替相場で約1800億円)の 損失を出した不正取引に関与したとして、詐欺と不正会計の罪に問われ ている。グリニッジ氏の19日の証言によれば、アドボリ被告は逮捕され る直前、S&P500種指数先物で50億ドル、ドイツ先物市場で37億5000 万ドル相当のリスクテークを行っていたことを認めていた。

グリニッジ氏は、ETFデスクのリスク限度は口頭による取り決め であり、限度を超える可能性があったと述べ、明文化されたリスク限度 は「非常に高い水準」だったと説明した。

原題:UBS Ignored Limits on Profitable Trades, Adoboli Lawyer Says(抜粋)

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