【個別銘柄】シャープ急伸、ディフェンシブ関連堅調、日航は急落

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

シャープ(6753):前日比5%高の212円。共同通信は20日、2014 年3月期に300億円程度の連結純利益を確保する方針を金融機関に提示 する方向だと報道したほか、読売新聞は21日付朝刊で海外2万人の給与 削減やスマートフォンのアジア販売拡充を行うと伝えた。毎日新聞も同 日付朝刊で米インテルに300億円超の出資要請をしたとも報じており、 経営再建に取り組む報道が相次いだことが好感された。

ディフェンシブ関連:JT(2914)が2.9%高の2336円、JR東日 本(9020)が3%高、大塚ホールディングス(4578)が2.1%高など。 東証1部業種別上昇率上位には食料品、陸運業、医薬品など景気に左右 されにくい内需業種が並んだ。三菱UFJ投信の内田浩二チーフファン ドマネジャーは「米中景気懸念が強いため、国内の景気敏感株は上がれ ば利益確定売りが出て上値が重くなる。消去法的にディフェンシブに資 金が向かいやすい」と指摘していた。

J-POWER(9513):4.1%高の1981円。SMBC日興証券で は、政府が大間原子力発電所の建設再開を容認したことで同原発に関す るリスクが低下したと評価し、投資判断を「中立」から「アウトパフォ ーム」へ引き上げた。目標株価は2800円。これまで政府が大間原発の建 設再開を認めるには相当な時間を要するとみていたため、今回の建設容 認はポジティブとしている。

日本航空(9201):4.3%安の3680円。公開価格3790円を下回り、 一時は3630円と再上場後の安値を更新した。成田と関西発着の中国路線 を10月10日から27日まで減便する、と21日に発表。シティグループ・グ ローバル・マーケッツ・アジアでは、中国人観光客が先週は30-40%が 日本への渡航をキャンセルしたとも指摘した。日中関係緊迫化に伴う業 績への影響が懸念された。

UKCホールディングス(3156):9.9%高の1260円。13年3月期 営業利益予想を従来の57億円から80億円へ40%増額修正した。高機能携 帯電話(スマートフォン)やデジタルスチルカメラ向け電子部品の販売 が足元まで好調に推移しているほか、今後もスマートフォン関連中心に 需要が堅調見込みであることが要因。

半導体関連株:東京エレクトロン(8035)が2.1%安の3570円、大 日本スクリーン製造(7735)が3.4%安、アドバンテスト(6857)が 3%安など。北米の8月のBBレシオ(出荷額に対する受注額の割合) は0.84となり、5カ月連続で低下。日本の8月BBレシオは0.74で前月 から0.15ポイント低下し、7カ月連続の1.00割れだった。受注環境の低 迷を受けて売りが優勢となった。

パナソニック(6752):2.3%安の544円。中国で発生した反日デモ による被害状況について21日に発表。工場建屋、設備、備品などで破壊 被害を受けたデバイス社青島工場は、復旧作業と生産再開に向けた準備 を開始したものの、生産再開時期は未定とした。

カルビー(2229):3.8%高の6240円。米ペプシコと北米で業務提 携すると20日発表したことについて、ドイツ証券では北米での提携パー トナーの発表が近々あるとみられていたことから発表自体に驚きはない が、正式に決定したという事実は市場に安心感を与えようと分析。中長 期では拡販に期待するとしている。

アステラス製薬(4503):1.4%高の3990円。クレディ・スイス証 券では、前立腺がん治療薬エクスタンディの米国販売前倒しにより業績 予想を上方修正。今期営業利益は1470億円から1490億円(会社計画1460 億円)、来期を1750億円から1810億円にそれぞれ増額した。医薬品セク ターのトップ推奨銘柄、投資判断「アウトパフォーム」を継続した。

コマツ(6301):1.6%安の1593円。クレディ・スイス証券では、 中国市場の構造的な需要低迷や鉱山機械のキャンセル拡大を織り込 み、13年3月期営業利益予想を従来の2850億円から2390億円へ減額修 正。会社計画2620億円からの下振れを予想した。

THK(6481):2.1%高の1313円。クレディ・スイス証券は投資 判断を「中立」から「アウトパフォーム」へ引き上げた。新目標株価 は1600円。8月受注の弱さや今期業績予想減額リスクなどの悪材料は織 り込まれたと記述。21日の自社株買い終了後は、中国春節明けに向けた 月次受注回復、増益転換に向けた投資機会が到来するなどとしている。

日立金属(5486):3.7%安の748円。JPモルガン証券では、中期 的な同社の製品競争力と成長性に対する見方に変化はないが、短期的に 収益悪化を認識する必要が出てきたと指摘。一部用途向けでの磁石需要 低迷、在庫評価損などの一過性損失発生、エレクトロニクス製品の悪化 などで今期業績は未達となる公算が大きいだろうと予想した。

ヤマハ(7951):1.8%高の796円。13年3月期末の在庫残高を前期 末比約1割減の709億円にする計画だ、と日本経済新聞朝刊が報じた。 電子楽器や管楽器などの一部品目で生産調整を実施するとしており、在 庫管理徹底による資産効率の改善が期待された。

味の素(2802):2.1%高の1197円。SMBC日興証券では、目標 株価を1390円から1520円へ引き上げた。中国リジン価格が8月に反転す るなど、市況要因は改善方向にあると評価。コスト面では主原料である タピオカや砂糖の国際価格が下落基調で、原料コスト安メリットが表面 化する可能性が高まっているとみる。

日本パーカライジング(4095):2.6%高の1169円。里見多一社長 が16年3月期の経常利益は今期予想比11%増の155億円以上を確保し、 金融危機前の水準まで高めたいと述べた、と日経新聞朝刊が報道。中期 的な業績回復への期待が強まった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE