ギリシャの緊縮策で連立与党の調整難航-トロイカの出国控え

ギリシャのサマラス首相は国際支援 の条件である115億ユーロ(約1兆1700億円)の歳出削減計画をめぐ り、連立パートナーとの合意取りまとめに苦慮している。

サマラス首相は20日、賃金や年金などの削減案について民主左派の クベリス党首と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロス党 首と協議したが、両党首から突き付けられたのはここ2週間で3回目の 反対だった。ストゥルナラス財務相は、欧州連合(EU)の行政執行機 関である欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金 (IMF)から成る「トロイカ」との歳出削減策をめぐる協議が2週間 にわたり手詰まり状態にある。

クベリス党首は「トロイカはギリシャ社会に対する批判をやめるべ きだ」とし、「限界があるということを理解しなければならない」と述 べた。

ギリシャへの国際支援で債権者を代表するトロイカは既に、削減策 の一部について不十分だと指摘しており、3党はここ2週間、再三にわ たって交渉の場に戻ることを余儀なくされた。

サマラス首相は21日にイタリアとスペイン、アイルランドの各首相 とローマで会談する。サマラス首相は歳出削減策について、ギリシャの 信頼回復とユーロ圏残留に必要だと強調してきたが、国内で確固たる支 持を得られないまま首脳会談に臨むこととなった。ユーロ圏財務相会合 は10月8日に予算措置に関して判断を下す見通し。

合意目指す

財務省当局者によると、歳出削減計画のうち95億ユーロ分について は合意されており、うち65億ユーロは年金と賃金、給付金の削減に関連 するもの。退職年齢を65歳から67歳に引き上げることで10億ユーロを捻 出する。同当局者が匿名を条件に語ったところによれば、20日夜の5時 間に及ぶ協議で一部進展があった。不足分を穴埋めする新たな案が提示 されたことから、合意は近くまとまる可能性があるという。

政府は今月23日までに歳出削減の大部分についてトロイカと合意す ることを目指している。当局者によると、トロイカはこの週末までに合 意が確保されない場合はアテネをいったん離れる予定。戻るのは10月初 めになってからとなるという。ただ、より低いレベルの専門チームはア テネにとどまる。

クベリス党首は、いかなる措置についても最終的な合意には至って いないと述べ、連立与党の党首による次回会合が来週開かれることを明 らかにした。

原題:Greek Leaders Struggle With Spending Cuts as Troika Set to Leave(抜粋)

--取材協力:Eleni Chrepa.

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