ピアナルト総裁:QE3は従来の量的緩和ほど効果ない公算

米クリーブランド連銀のピアナルト 総裁は20日、1カ月当たり400億ドル(約3兆1300億円)の住宅ローン 担保証券(MBS)を購入する量的緩和第3弾(QE3)は米経済に限 定的な影響しかない可能性があるとの認識を明らかにした。

ピアナルト総裁はオハイオ州で講演。事前の講演テキストによる と、総裁は「これらの購入による金利低下は比較的小規模にとどまり、 過去の大規模な資産購入プログラムほど経済活動を刺激しない可能性が ある」と述べた。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長ら当局者は、2009 年2月以降8%を超えたままの失業率の押し下げと景気てこ入れを目指 している。今月13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明は、経 済情勢から事実上のゼロ金利政策は少なくとも2015年半ばまで正当化さ れる可能性が高く、経済成長が強くなった後も「相当の期間」にわたり 景気刺激策が適切であり続けるとの見解を示しており、ピアナルト総裁 もこれを支持した。

ピアナルト総裁はこのプログラムで「住宅ローン金利に多少の下押 し圧力がかかろう」と述べ、「こうした金利低下で住宅購入や借り換え が促され、住宅セクターにはさらなる支援となるはずだ」と語った。

同総裁はまた、「米景気の回復はいら立つほど緩慢」との認識も示 し、「米国での持続的な雇用の伸びを実現する上で求められる経済活動 の水準には到達していない」と指摘した。

さらに、「金融政策と雇用創出との関係は単純なものではない」と も述べ、「当局の金融政策行動は貢献し得るものの、景気回復が強さを 増すには、米国の財政問題や欧州情勢といった金融政策では制御できな い問題の解決が必要になる」との見解を示した。

原題:Fed’s Pianalto Sees Less Stimulus From Bond Purchases (1) (抜粋)

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