スペイン入札:目標以上発行-悪くない結果で首相が二の足も

スペイン政府は20日に入札を実施 し、3年債と10年債を計48億ユーロ(約4870億円)発行した。発行額は 目標上限の45億ユーロを上回り、1月以来で最大となった。同国が救済 を要請し条件を満たせば欧州中央銀行(ECB)の購入対象となる、年 限短めの債券に重点を置いたことが奏功した。

39億4000万ユーロ相当の3年債の平均落札利回りは3.845%となっ た。8億5900万ユーロの10年債は5.666%と、1月以来の低水準。前回 入札時(8月2日)は6.647%だった。

スペイン債利回りはECBのドラギ総裁が8月2日に財政難国の国 債購入の方針を示して以来、低下している。この日の入札前後では、ほ ぼ変わらず。ラホイ首相はECBによる支援の仕組みを活用することの 是非を検討中だとしているが、サエンスデサンタマリア副首相は今週に 入り2回、救済受け入れに前向きな発言をした。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の債券ストラ テジスト、ハービンダー・シアン氏(ロンドン在勤)はこの日の入札に ついて、「結果は悪くないのだが、市場は前向きに反応しない。スペイ ンが救済を要請する時期を遅らせるからだ」と説明。「悪い入札結果は 救済へとラホイ首相の背中を押す、良い結果は首相にまた二の足を踏ま せる」と話した。

入札後の流通市場で、10年債利回りは5.723%。入札の直前 は5.724%、前日は5.693%だった。

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