NY外為:ユーロが2カ月ぶり大幅安-円とドルは上昇

20日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが対ドルで2カ月ぶりの大幅安。ユーロ圏のサービス業と製造 業を合わせた9月の経済活動は3年ぶり低水準に落ち込み、中央銀行が 景気浮揚に向けてさらなる行動を取る必要があることが示された。

円とドルは主要通貨の大半に対して上昇した。中国の製造業や日本 の輸出が落ち込み、比較的安全とみなされる日米の資産が需要を集め た。ユーロは主要通貨のすべてに対して下落。この日のスペイン債利回 りは3日ぶりに上昇した。

クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、スティーブン・ガロ 氏(ロンドン在勤)は「勢いを維持するための継続的な刺激策なくし て、リスク志向がどこまで持つのか警戒されている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.6%安の1ユ ーロ=1.2968ドル。一時は1.1%安と、7月20日以来の大幅な下げとな った場面もあった。ユーロは対円では0.8%下げて1ユーロ=101円47 銭。円は対ドルで0.2%上昇して1ドル=78円24銭。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.5%上げて79.422。日中の経済統計からアジア減速の兆候が 示され、米国債の安全性に対する需要が膨らんだ。

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが20日 発表した9月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は47.8とな った。8月は47.6(改定値)だった。PMIは50が製造業活動の拡大と 縮小の境目を示す。日本の8月輸出額は前年同月比5.8%減。欧米の景 気停滞や中国経済の減速の影響が広がり、輸出額は3カ月連続のマイナ スだった。

円は対ドルで上昇。日本銀行は19日の金融政策決定会合の後、資産 購入の10兆円拡大を発表した。日本が純債権国であることから、円に対 しては安全逃避先としての需要がある。

ユーロが安い

スペイン政府はこの日、入札を実施し、3年債と10年債を計48億ユ ーロ発行した。発行額は目標上限の45億ユーロを上回り、1月以来で最 大となったものの、ユーロの軟調は変わらず。

英マークイット・エコノミクスが発表した9月のユーロ圏総合景気 指数(速報値)は45.9と、2009年6月以来の低水準だった。

三菱東京UFJ銀行の為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏 (ロンドン在勤)は「ユーロ圏で未解決となっている大きな問題の一つ が成長の欠如だ」と指摘。「当社は引き続きユーロ安を予測しており、 今後6-12カ月で1ユーロ=1.20ドルまで下落すると見込んでいる」と 続けた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは過去1カ月間で2.1%上昇。10カ国通貨の中で最も大 幅な上げだった。ドルは2.2%下げ、円は0.8%下落した。

野村ホールディングスが19日発表したリポートによると、ユーロの 対ドル相場の予想は7-9月が1ユーロ=1.28ドル(従来1.18ド ル)、10-12月が1.28ドル(同1.15ドル)となっている。

原題:Euro Falls Most in 2 Months on Growth Concern; Yen, Dollar Gain(抜粋)

--取材協力:Joseph Ciolli.

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