【M&A潮流】パンドラが買収標的か-アップル参入観測で

米アップルのインターネットラジオ 参入観測を受けて、同サービスで先行する米パンドラ・メディアがグー グルやアマゾン・ドット・コム、クリア・チャンネルの買収候補リスト に載る可能性が出てきた。

ブルームバーグが集計したデータによると、パンドラの売上高は今 後2年で214%の増加が見込まれており、これは時価総額が10億ドル (約780億円)を上回る米ネットメディア企業の中央値のほぼ3倍に相 当する。パンドラの株価は新規株式公開(IPO)以後で34%下落し、 来年の売上高予想に基づく株価売上高比率が業界平均よりも21%割安な 水準で取引されており、買収の標的になる可能性がある。

パンドラ株は今月7日、同社と競合するサービスをアップルが導入 するとの観測を嫌気して17%急落した。アルバート・フライド社とニー ダム社によれば、アップルが参入すれば、グーグルやアマゾンはモバイ ル端末で同様のサービスを提供するためにパンドラの登録ユーザー1 億5000万人の獲得に動かざるを得ないかもしれない。ラジオのリスナー や広告主がオンラインメディアに移行する中、ラジオ局を持つクリア・ チャンネルが関心を示す可能性があるとウェッジ・パートナーズは指摘 する。

ニーダムはパンドラが買収される場合、1株当たり14ドルと19日終 値(10.58ドル)を32%上回る値が付く可能性があると予想。アルバー ト・フライドは20ドルの水準もあり得るとの見方を示す。

企業価値

インターネットやデジタルメディア企業向けに投資銀行業務を手掛 ける米シーマー・アンド・アソシエーツのシニアアドバイザー、ジョ ン・ルドルフ氏は電話インタビューで、「パンドラの企業価値は、彼ら が築いたインフラや広告事業、モバイルでの成功にある」と分析。「パ ンドラはこれほど大きな既存の基盤と膨大な数のユーザーを有してお り、そこに価値が存在する」と説明した。

パンドラの広報担当モリー・スター氏は買収をめぐる観測について コメントを避けた。アマゾンの広報担当メアリー・オサコ氏とグーグル の広報担当ジーナ・ウィークリー・ジョンソン氏、クリア・チャンネル の広報担当ウェンディ・ゴールドバーグ氏、アップルの広報担当スティ ーブ・ダウリング氏もコメントを控えている。

原題:Apple Seen Putting Pandora in Play Amid Online Shift: Real M&A(抜粋)

--取材協力:Adam Satariano、Nick Baker.

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