JPモルガンの元トレーダー、不当解雇で提訴-アルミ取引

JPモルガン・チェースの元商品ト レーダーが不当解雇されたとして同行を提訴した。このトレーダーは通 常と異なる一連のアルミニウム取引をしたとして同行を解雇された。

英労働裁判所で19日実施された審理の反対尋問でJPモルガンのコ ンプライアンス担当者は、2011年9月まで同行のトレーダーだったダラ グ・ノット氏について、アルミの取引70件以上で誤った価格を付けたと 述べた。

JPモルガンのロンドン部門のコンプライアンス部門のナイジェ ル・ベインズ氏は法廷で、同行は「何か見逃した部分はないか判断する ためにかなり長い時間をかけた」と述べ、これらの取引については「説 明がつかなかった」と主張した。

金融危機の間、英国の裁判所ではトレーダーの雇用紛争が増加し た。裁判所が示した判断はさまざまだ。JPモルガンが為替トレーダー と締結した雇用契約で小数点がずれていたためこのトレーダーから逸失 利益の賠償を求められた裁判で、ロンドンの裁判所は3月に、同行が58 万ポンド(約7400万円)を支払う必要はないとの判断を下した。ドイツ のコメルツ銀行は5月に、賞与をめぐって提訴していたドレスナー・ク ラインオートのバンカー100人以上に計5000万ユーロ(約51億1500万 円)を支払うよう命じられた。

ノット氏の代理人弁護士、リチャード・ウールマー氏は電子メール で送付した文書で、会社側の主張が原因でノット氏の「キャリアが狂 い」、新たな就職先を見つけられない状態に陥っていると指摘。ノット 氏は過ちを犯しただけで意図的に誤った価格を付けたわけではないとし ている。JPモルガンはこの釈明を受け入れていない。

ノット氏は19日に証言し、職務の「性質やプレッシャーから取引全 体で多くの間違い」を犯したことを認めた。

JPモルガンはノット氏の取引について、監督者の予想を上回る利 益が上がっていたため注意を引いたと述べている。ベインズ氏の18日の 証言によると、内部調査では71件のアルミ取引で1トン当たり20ドル以 上の利益が上がっていたことが判明した。

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