TOPIX6日ぶり反落、円高逆戻りや原油高一服-中国経済懸念も

東京株式相場は反落し、TOPI Xは6営業日ぶりに下げた。日本銀行の追加金融緩和を受けて進んだ 円安の動きが反転し、電機や機械、自動車など輸出関連株が下落。原 油価格の上昇トレンドの一服が嫌気され、鉱業など資源関連株が安く、 中国経済への懸念から海運や鉄鋼も売られた。

TOPIXの終値は前日比10.99ポイント(1.4%)安の753.81、 日経平均株価は同145円23銭(1.6%)安の9086円98銭。

ベアリング投信投資顧問の溜学運用本部長は、「実体経済悪化に伴 う相場の下押し圧力は強く、この水準で上値が重くなってしまう」と 指摘。日銀の金融緩和だけでは実態経済に与える影響は限られるほか、 「中国経済も外需依存が強いだけに、欧米経済が回復しない限り見通 しは暗い」との認識を示した。

きょうの日本株は為替の対ドル、ユーロでの円高進行が嫌気され、 輸出関連株を中心に朝方から売りが先行した。20日の東京外国為替市 場では前日の海外市場に続き円が買われ、ドル・円は1ドル=78円台 前半、ユーロ・円は1ユーロ=101円台半ばまで円高が進行。前日の 東京株式市場終了時は79円台前半、103円台半ばだった。

東証1部33業種では鉱業、海運、保険、証券・商品先物取引、非 鉄金属、電機、機械、鉄鋼、電気・ガス、空運、石油・石炭製品、輸 送用機器など31業種が下落。情報・通信と小売の2業種は上げた。下 落率1位の鉱業など資源関連に関しては、原油在庫の増加を材料に19 日のニューヨーク原油先物が3.5%安の1バレル=91.98ドルと、大幅 続落したことが嫌気された。

連騰後の反動も、中国統計で午後一段安

また、世界的な金融緩和を背景に前日までTOPIXが5日続伸 していたため、目先の損益を確定する売りが出やすい面もあった。直 近5日間の東証33業種の動きを見ると、海運が17%高、鉱業が11% 高、非鉄金属が11%高などとなっており、きょうの下落率上位に並ぶ 業種群の強さが目立っていた。5日続伸中のTOPIXは4.4%高。

午後には中国の製造業指数の弱い内容を受け、日本株は下げを拡 大した。英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクス が発表した9月の中国の製造業購買担当者指数(PMI)速報値は

47.8と、製造業活動の拡大・縮小の分かれ目となる50を下回った。 確定値も速報値同様に50を下回れば、11カ月連続の縮小と8年前の 調査開始以来で最長となる。

東洋証券の大塚竜太ストラテジストは、「中国経済がいつ、どこで 底打ちするのか、兆しが見えず、投資家は中国の経済指標に過剰に敏 感になっている」と言う。

半導体装置株も売られる、NTTは急伸

個別では、東京エレクトロンや大日本スクリーン製造といった半 導体製造装置株が売られた。サムスン電子が半導体設備投資を削減す るとの観測を受け、ゴールドマン・サックス証券では2012、13年の半 導体設備投資がそれぞれ前年比で10%減少すると予想した。

これに対し、NTTが売買を伴い急伸し、昨年3月以来の上昇率 を記録。発行済み株式総数の3.4%に当たる4200万株、金額で1500 億円を上限に自社株買いを行うとし、需給好転を見込む買いが入った。

東証1部の売買高は概算で19億25万株、売買代金は1兆2924 億円、値上がり銘柄数は270、値下がり1295。国内新興市場では、ジ ャスダック指数が0.1%安の51.16と続落し、東証マザーズ指数は

0.1%安の343.84と反落した。

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