米住宅市場回復の兆し強まる-景気拡大を支える可能性

8月の米中古住宅販売と一戸建て住 宅着工は2年ぶりの高水準を記録し、居住用不動産市場が米景気回復に 寄与している状況が示された。

全米不動産業者協会(NAR)が19日公表したデータによると、8 月の中古住宅販売件数(年率換算)は前月比7.8%増の482万戸と、2010 年5月以来の高い水準。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ スト78人の予想中央値は同456万戸だった。米商務省はこの日、8月の 一戸建て住宅着工件数が10年4月以来の水準になったと発表した。

過去最低の住宅ローン金利や低価格の物件増加に加え、新築住宅供 給が限定的なことが、トール・ブラザーズやホブナニアン・エンタープ ライゼズなどの住宅建設会社の受注を押し上げている。さらに、住宅市 場で差し押さえ手続き中の物件が占める割合は低下し始めており、住宅 価格上昇に寄与している。消費者信頼感や家計が改善する中で、住宅の 値上がりは持続的な景気拡大につながる可能性がある。

ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルの米国担当シニア エコノミスト、エレン・ゼントナー氏(ニューヨーク在勤)は「住宅市 場の初期の回復が強まってきた」とした上で、「最終的には改善が住宅 の資産価値の上昇につながるだろう。資産価値増大は通常、消費者信頼 感と支出を押し上げる」と指摘した。

米商務省によると、8月の一戸建て住宅着工件数は前月比5.5%増 の年率53万5000戸。一戸建て住宅の着工許可件数は0.2%増えて51 万2000件となった。

原題:Housing Recovery Helping Bolster U.S. Expansion: Economy (1)(抜粋)

--取材協力:Kristy Scheuble.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE