9月19日の米国マーケットサマリー:株が上昇、日銀追加緩和で

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3051   1.3048
ドル/円             78.37    78.82
ユーロ/円          102.28   102.84


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     13,577.96    +13.32     +.1%
S&P500種         1,461.05     +1.73     +.1%
ナスダック総合指数  3,182.62     +4.82     +.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        +.00
米国債10年物     1.78%       -.03
米国債30年物     2.97%       -.04


商品 (中心限月)            終値    営業日比   変化率
COMEX金(ドル/オンス)  1,771.70  +.50    +.03%
原油先物   (ドル/バレル)     91.65 -3.64   -3.82%

◎外国為替市場

19日のニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで上昇した。一時 は日本銀行が決定した追加緩和を受けて、円は4週ぶり安値まで売り込 まれる場面もあった。その後、追加緩和が成長加速にほとんど影響しな いとの見方を背景に上昇に転じた。

円は主要16通貨のほぼすべてに対して上昇した。日銀は19日の金融 政策決定会合の後、資産購入の10兆円拡大を発表した。今月はすでに欧 米の金融当局も追加緩和を決定している。ニュージーランド・ドルは上 昇。同国の経常赤字は予想を下回った。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・フォ チェスキ氏(ニューヨーク在勤)は「日銀の追加緩和は市場が予想して いたより若干積極的だったので、反射的な反応で円が売られた」と述 べ、「緩和策の内容をもう少し詳しく理解し始めると、落ち着きを取り 戻した。昨夜の大きな動きから見ると、9月末のレパトリエーションと も考えられる」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時41分現在、円は対ドルで0.6%上昇し て78円36銭。一時は79円22銭と、8月22日以来の安値まで下げた。円は 対ユーロで0.5%上昇して1ユーロ=102円32銭。ユーロは対ドル で0.1%上昇して1ユーロ=1.3058ドル。一時は0.4%安の1.2993ドルを つけた。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は前日まで2日続落して いた。8月の米中古住宅販売件数は予想を上回る増加を示した。日本銀 行が資産購入の拡大を決定したことも手掛かり。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種は前日 比0.1%上げて1461.05。ダウ工業株30種平均は13.32ドル(0.1%)高 の13577.96ドルとなっている。

ミラー・アンド・ワシントンのマイケル・ファー社長は「市場は中 銀の支援でなんとか生きながらえている」と指摘。「米経済は建設的な 動きを見せている。素晴らしいとまではいかないが回復力がある」と述 べた。

S&P500種は直近の安値を付けた6月1日以降、2007年12月以来 の高水準となった今月14日までに15%上昇した。ブルームバーグのデー タによると、S&P500種の採用銘柄企業の株価収益率(PER、予想 ベース)は14.1倍と、2010年末以来の高水準に迫っている。

◎米国債市場

米国債相場は3日続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加 緩和策を発表して以降の下げから、ほぼ戻した格好。追加策を講じても 米国の景気回復は順調には進まないとの見方が広がった。

10年債利回りは追加緩和発表の前日である12日の終値水準を付け た。3日続伸は今月に入り最長の連続高。ただ中古住宅販売で予想以上 の伸びが示されリスク選好が高まったことから、上げ幅は縮小する展開 となった。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「経済はなお脆弱 (ぜいじゃく)であり、量的緩和(QE)による陶酔感は薄れつつあ る。財政面での行動を伴わなければFOMCの行動は十分効果がないと 投資家は懸念している」と指摘。「米国債はさらに上昇の余地がある」 と続けた

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時56分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の1.78%。一時1.76%と、12日終値の水準を付け た。14日は1.89%に上げていた。同年債(表面利率1.625%、2022年8 月償還)価格は1/4上げて98 19/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。29週間ぶりの高値をつけた。主要 中央銀行の追加緩和措置で価値保存のための金需要が強まるとの見方か ら、買いが入った。

日銀は19日、資産買い入れ等基金における資産購入を10兆円拡大す ることを決定した。13日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が量的 緩和第3弾に踏み切った。今月はすでに欧州中央銀行(ECB)のドラ ギ総裁が救済要請国の国債購入計画について詳細を発表、中国政府はイ ンフラ支出計画を承認した。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「金は日銀の発表を好感し た」と指摘。「市場では一連の緩和策がインフレにつながるとの見方が ある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比50セント高の1オンス=1771.70ドルで終了した。一時 は1781.80ドルと、中心限月としては2月29日以来の高値をつけた。年 初からは13%上昇。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は大幅続落。6週間ぶりの安値に下げた。在 庫が3月以来の大幅急増になったことが売り浴びせにつながった。ハリ ケーン「アイザック」の影響が薄れ、米国内の原油生産と輸入が持ち直 した。

米エネルギー省の統計によると、先週の原油在庫は853万バレル増 加した。増加幅はブルームバーグがまとめた予想の8倍余りとなった。 輸入は1月以来の高水準となり、生産も増えた。サウジアラビアが価格 押し下げを図っているとの見方が伝えられ、原油は統計発表前から軟調 に推移していた。

ショーク・グループ(ペンシルベニア州ビラノバ)のスティーブ ン・ショーク社長は「在庫が大量に積み上がっている」と指摘。「すで にサウジに関するニュースで軟調だったところに在庫統計が追い打ちを かけ、センチメントはさらに弱気になった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日 比3.31ドル(3.47%)安の1バレル=91.98ドルで終了。8月3日以来 の安値で引けた。下落率は7月23日以来で最大。年初来では6.9%の値 下がり。

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