パネッタ米国防長官:中国は過去の傷を乗り越える必要

パネッタ米国防長官は19日、中国は 尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる対立など今日の問題の解決に当た っては第2次大戦中に日本によって負わされた「深い傷」を乗り越えて 取り組む必要があると述べた。

同長官は米国が日本に対して問題を平和的に解決するよう求めてい るとも言明した。習近平国家副主席と会談後に北京で士官候補生らに語 り掛けた。

パネッタ長官は「第2次大戦中に中国が負った深い傷を私は理解し ているし、その傷を米国は誰よりもよく理解できる。米国も深い傷を負 ったからだ」とした上で、「われわれは過去に生きることはできない。 われわれは未来に生きなければならない」と説いた。

尖閣諸島問題は日中関係に2005年以来最悪となる危機をもたらし両 国間の貿易を脅かすと同時に、10年に1度の中国の指導部交代にも影を 落としている。

警察官100人以上がこの日、北京の日本大使館前で警備しデモ隊を 排除した。18日には数千人が北京のほか上海の日本総領事館近くに集ま り、旗を振り毛沢東の肖像画を掲げて日本への憤りを示した。

少なくとも15日以来閉鎖されていた北京の日本大使館前の道路は19 日には通行可能となった。軍の警察が大使館の門の警備に当たり、警官 は通行者たちに立ち止まらず歩くように促している。

責任

香港城市大学の鄭宇碩(ジョゼフ・チェン)教授(政治学)は18 日、「党中央は状況が制御不能となることは望んではいない。デモ抑制 に一段と取り組むだろう」と話した。

パネッタ長官は日米同盟について、中国は米国が尖閣問題で日本の 見解を支持することを意味するものだと解釈すべきではないと述べ、イ スラエルとの同盟関係を例に挙げた。「米国はイスラエルに対して今は イランを攻撃すべき時でないとはっきり伝えた。同様に日本のリーダー に対しても、日本には今回の対立を平和的に解決する責任があると明確 に伝えている」と語った。

中国外務省の洪磊報道官は19日の定例記者会見で、尖閣諸島をめぐ る日中間の対立で米国は「中立を維持」すべきだと述べた。

原題:China Must Move Past Japan’s War-Inflicted Wounds, Panetta Says(抜粋)

--取材協力:Isabel Reynolds、アンディ・シャープ、Kevin Hamlin、Xin Zhou、Regina Tan、Henry Sanderson、Daryl Loo、Michael Forsythe、John Liu.

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