ゴールドマン:金字塔を打ち立てたCFOの後任にシュワルツ氏

米ゴールドマン・サックス・グルー プの1999年の新規株式公開(IPO)で指導的な役割を演じ、2008年の 金融危機ではその克服に尽力したデービッド・ビニアー最高財務責任者 (CFO)は来年1月、同社従業員としての32年のキャリアの幕を閉じ る。

ビニアー氏は現職に12年間在任し、ウォール街では最も長くCFO を務めている。ゴールドマンの18日の発表文によると、ビニアー氏の後 任はセールス・トレーディング部門のグローバル共同責任者3人のうち の1人、ハービー・シュワルツ氏(48)。ゴールドマンはビニアー氏 (57)を取締役会メンバーに加える。

08年に銀行に転換するまではウォール街で最も収益力の高い証券会 社だったゴールドマンは、株価が今年33%上昇している。米司法省や米 証券取引委員会(SEC)は同社に対する調査を打ち切っている。ビニ アー氏は昨年、落ち着きを取り戻すまでは退任しない考えをアナリスト に伝えていた。

ビニアー氏は退任発表後に投資家向け電話会議で、ゴールドマンが 「極めて良好な財務状態」となっているため、ここで安心して退任でき ると語った。

ビニアー氏はロイド・ブランクファイン会長兼最高経営責任者 (CEO)や、06年6月に当時のブッシュ政権で財務長官に就任するた め同社を離れたヘンリー・ポールソン前CEOの下でCFOを務めた。 ビニアー氏は両首脳の下、アナリストや投資家向けの会合や四半期決算 発表で前面に出て説明していた。アナリストでメレディス・ホイットニ ー・アドバイザリー・グループの創業者、メレディス・ホイットニー氏 は18日付の投資家向けリポートで、ビニアー氏は「業界のCFOの金字 塔を打ち立てた」人物と評価した。

今回の人事は金融危機とその後の司法調査が山を越えたとゴールド マンの経営陣が認識していることの表れだろうと、グライムズ(マサチ ューセッツ州ウエストボロー)のアナリスト、ベンジャミン・ウォレス 氏は指摘した。

ビニアー氏の役割は他の一部企業でのCFO職に比べ幅広かった。 このため、事情に詳しい関係者らは昨年、1人だけの後継者がビニアー 氏の職務全てを引き継ぐのは難しいかもしれないと述べていた。

シュワルツ氏はビニアー氏と同様にオペレーション、テクノロジ ー、財務を含む管理業務全てを統括するとしている。18日の電話会議 で、「事業の運営方法に大きな変更があるとは考えていない」と述べ た。

ゴールドマンの19日の届け出資料によると、シュワルツ氏はCFO として、基本給185万ドル(約1億4600万円)と賞与を受け取る。

原題:Goldman Names Schwartz to Succeed ‘Gold Standard’ CFO Viniar (1)(抜粋)

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