【個別銘柄】輸出や海運上げ、日航堅調、ゼンリン急伸、レンゴー急落

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が前日比1.9%高の3255円、東 芝(6502)が3.8%高、パナソニック(6752)が2.7%高となり、輸送用 機器や電気機器は東証1部業種別上昇率で上位に並んだ。日本銀行が金 融政策決定会合で追加の緩和策を決定したことから、為替市場では円が 対ドルで約1カ月ぶりの円安水準となるなど主要通貨に対して全面安と なった。輸出採算の改善を見込んだ買いが優勢となった。

海運株:商船三井(9104)が6.9%高の217円、日本郵船(9101)が 6%高、川崎汽船(9107)が12%高など。海運業指数は東証1部業種別 上昇率でトップ。ブルームバーグがアナリスト8人を対象に実施した調 査では、10-12月の鉄鉱石運搬船の収益は今年に入って初めて運営コス トを上回る見込みとなった。1兆元規模の建設プログラムが打ち出さ れ、中国の鉄鋼各社による輸入が加速するとの観測が要因。きのうのば ら積み船の運賃指標は急伸しており、市況上昇による収益改善が期待さ れた。

電力株:関西電力(9503)が2.8%高の595円、東北電力(9506) が6.2%高、北陸電力(9505)が3.7%高など。「2030年代の原発稼働ゼ ロ」目標を掲げた「革新的エネルギー・環境戦略」について、政府は19 日の閣議で文書全体の閣議決定は避ける方向で調整に入った、と同日付 の読売新聞が報道。脱原発への動きがあいまいになったことから、原発 再稼働への期待が一段と強まった。電気・ガス業は東証1部業種別上昇 率3位。

日本航空(9201):東証1部市場に再上場を果たした。初値は売り 出し価格(3790円)比0.5%高の3810円となり、その後は一時3905円ま で上昇した。終値は3830円。ことしの新規公開としては世界で米フェイ スブックに次ぐ2番目の規模。経営破たん後に企業再生支援機構が再建 を主導し、前期は世界の航空会社の中で営業利益が最高を記録した。 CLSAアジアパシフィック・マーケッツでは公開価格は同社を著しく 過小評価しているとし、投資評価「買い」、目標株価5420円で調査を開 始。マッコーリーキャピタル証券は投資判断「アウトパフォーム」、目 標株価5000円に設定した。

ゼンリン(9474):6.6%高の1048円。4-9月営業利益予想を従 来の6億円から21億円へ増額修正した。前期比6.9倍に増益幅が拡大す る。高機能携帯電話(スマートフォン)向けサービスの販売が好調であ るほか、北米向けカーナビゲーション用データの売り上げが増加してい ることが要因。

中国関連株:ファーストリテイリング(9983)が3.3%高の1 万8050円、日産自動車(7201)が3.7%高、良品計画(7453)が1.7%高 など。野村証券では、中国での反日デモの小売業界への影響について、 不透明感は強いが、物理的な被害に広がりなく営業再開は困難ではない とし、事態が収束した時の回復力は大きいと分析。自動車業界について も、現地工場はすべて中国大手企業との合弁で、操業度の大幅な低下が 続くことは現地企業の利益も損なうため、工場の操業自体は比較的短期 に正常化すると予想した。

アスクル(2678):5.5%高の1118円。6-8月営業利益は前年同 期比35%増の17億8000万円となった。品揃え拡充に伴う顧客基盤の拡大 や積極的な営業活動から、第1四半期としては過去最高の売上高を記録 したことなどが寄与した。

レンゴー(3941):4.4%安の374円。公正取引委員会は19日、関東 3県での段ボール販売をめぐる価格カルテル疑惑で、新たに全国規模で カルテルを結んでいた疑いが強まったとして、独禁法違反容疑で同社な ど10数社を立ち入り検査した、と共同通信が報道。同社はブルームバー グの取材に対し、立ち入り検査を受けたことを認めた。

ユニ・チャーム(8113):2.2%高の4385円。クレディ・スイス証 券では、4-9月営業利益は前年同期比12%増の285億円と、会社計 画256億円を上回る好決算を予想。さらに現時点では中国でのデモによ る影響も出ていないもようだとみており、投資判断の「アウトパフォー ム」を確認した。

ジーンズメイト(7448):14%安の435円で、東証1部値下がり率 1位。13年2月期の最終損益予想を1億8200万円の赤字へ下方修正し た。従来予想は2500万円の黒字。3-8月の既存店売上高が計画未達に なったほか、販売苦戦で値下げを余儀なくされたことや特別損失の計上 も響いた。

クスリのアオキ(3398):1.3%高の3450円。13年5月期営業利益 予想を前期比18%増の41億900万円へ上方修正した。従来予想は35 億1700万円(前期比1.1%増)で、増益幅が拡大する見込み。商品構成 の見直しや営業時間の延長など利便性の向上に努めたことで既存店客数 が増加基調を維持していることに加え、猛暑による季節品需要の増加も 貢献する。

東リ(7971):12%高の172円。19日午後、13年3月期営業利益予 想を従来の12億円から19億円(前期比64%増)へ増額修正した。建築着 工の持ち直しに伴って内装材需要が回復傾向にあることに加え、経費削 減の努力も利益を押し上げる。

大成建設(1801):2.8%高の219円。クレディ・スイス証券では、 経済成長性や生活の利便性からインフラ投資が必要であり、民間および 公共部門の建設投資増加は続く、として建設セクターの判断を「マーケ ットウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。その上で、個 別では同社がトップピックだとし、「アウトパフォーム」を継続すると ともに、目標株価を230円から250円に引き上げた。

エニグモ(3665):4.4%高の3760円。いちよし経済研究所では、 会社側が14日に上方修正した13年1月期営業利益予想(従来3億6500万 円から4億1300万円へ)について、従来の上期・下期の収益構成から判 断すると下期業績を保守的に見込んでいると分析した。

リブセンス(6054):14%高の4440円。10月1日付で現在の東証マ ザーズから東証1部への指定替えが決定。流動性や知名度の向上、 TOPIXへの指数組み入れによる株式需給の改善などが期待された。

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